サックス奏者なのに「SASUKE」「大食い選手権」へ…ユッコ・ミラーが“畑違いの番組”に出たワケ
ファーストアルバムはニューヨークレコーディング
2016年にキングレコードからメジャーデビュー。9月7日に発売されたデビューアルバム「YUCCO MILLER」は米ニューヨークでレコーディングが行われた。
「ロニー・プラキシコさんがサウンドプロデュースしてくれました。ただロニーさんとギタリストのかたが大御所だった以外は、集められたのはニューヨークの若手ミュージシャン。特にドラマーの人はあまり難しいことができないとかで、初日のレコーディングは全く進まず、2日間で録り終えなくちゃいけないのにどうしようって。何とか周りの助けもあって、録り終えることができたんです」
波乱も感じさせるレコーディングだったが、発売日にはCDショップのジャズコーナーにズラリとCDが並んだ。自分で目立つところに置くまでもなく、最前列に配置されていた。バラエティー番組などでユッコの存在を知ったファンらからは「異端児なのに演奏は実力派だ」「髪もピンクにしなくていいのに」といった声が相次いだ。
新ネタを試すラジオ
その後もオリジナルアルバムの発売を続ける一方で、師匠ともいえるエリック・マリエンサルとのライブ、グレン・ミラー・オーケストラの来日ツアーにゲストとして出演するなど、着実に”恩返し“もしてきた。アーティストとの共演も多く、村上“ポンタ”秀一、ヴィジュアル系バンドの「ゴールデンボンバー」、中西保志、演歌歌手の中西りえら幅広いアーティストと共演してきた。中でも印象に残っているのがピアノトリオの「H ZETTRIO」。2024と25年にはコラボアルバムも発売し、ライブやフェスでも揃ってステージに立った。
「高校生の頃から、メンバーが以前いたジャズバンド『PE’Z』のファンだったんです。だから一緒にアルバムを作りたいと思って、オフィシャルホームページの連絡先からコンタクトを取りました。『サックスを吹いているユッコ・ミラーという者です。私のアルバムでぜひ一緒に演奏してもらいたいんですけど』と送ったところ、3人が私のことを知っていると連絡があって……」
その数年前、米ミュージシャンのテラス・マーティンのビルボードライブに飛び入りゲストで参加したことがあった。そのライブを「H ZETTRIO 」の3人は見ていたのだという。当時を振り返って「すごく印象に残っている」「ぜひ一緒にやりたい」と二つ返事でオファーを受け入れてくれた。あらゆるポイントで自力で道を切り開いてきたユッコだが、ここでもその能力を発揮した形だ。
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