サックス奏者なのに「SASUKE」「大食い選手権」へ…ユッコ・ミラーが“畑違いの番組”に出たワケ
第1回【路上の“サックス女子高生”から名門ジャズクラブ満席へ ユッコ・ミラー、出待ち&直談判の突破力】のつづき
関西のジャズクラブでめきめき頭角を現し、東京へ進出したサックス奏者のユッコ・ミラー。だが、東京ではどれだけ関西での実績を並べようが、「一見さんお断り」とばかりに出演を断られるケースが続いた。そこでユッコが考えたのが目立つことだった。今につながるピンク色のヘアスタイルばかりでなく、テレビのバラエティー番組、それも音楽バラエティーなどではなく、体を張った番組に出たというから驚きだ。
(全2回の第2回)
***
【画像】出待ちしてプレイした高校時代、ニューヨークでのレコーディング…貴重カットで振り返る「ユッコ・ミラー」の音楽半生
「SASUKE」に一般応募
東京のジャズクラブで門前払いが続く中、それでもミュージシャンの知り合いを作ってはセッションに行き、その実力を認めてもらい……という流れで、少しずつ前進はしていた。だがそれだけでは飽き足らず、ある構想が頭に浮かんだ。
「サックスを吹いている人やジャズが好きな人には知ってもらえても、それだけじゃ物足りない。マニアックなのは嫌なんです。全ての人類に自分の演奏を聴いてほしいんです。そこで思いついたのがテレビに出ること。ジャズの番組なんてそうそうないし、それならバラエティー番組に出ようって。そんなときにテレビで『SASUKE』(TBS系)の出場者募集! ってやってたんです」
ご存じのとおり、体を張ったモロ体育会系のバラエティーである。そんなことは委細構わず、応募したところ、たまたまSNSのフォロワーに番組のディレクターがいたという。
「オーディションの1次審査は、そのディレクターに『知ってるよ、君』と言われて受かりました。2次では体力審査があり、全然できなかったけど(苦笑)、その後の自己アピールで『サックス奏者で肺活量には自信があります!』と言ったら2次も受かって、本番に出場できたんです」
2014年のことだった。本番では競技前にサックスを吹きまくり猛アピール。「もっとテレビに出なきゃ」との思いを強くした。
「私はライブの打ち上げなどでめちゃくちゃ食べるんですが、その食べっぷりを見た『大食い選手権』(テレビ東京系)のプロデューサーに『出てみたら?』と言われました。もちろん『出たいです』と返事して出演。全然食べられなかったですけどね(苦笑)。そのときにはもうピンクの髪色になってたんですが、十分アピールできたかな、と」
これを見た「アウト×デラックス」(フジテレビ系)や情報ワイド番組からのオファーが続く。これがレコード会社関係者の目にも留まり、メジャーデビューが決まった。
[1/3ページ]


