バスタブやカヤックが高速道路に転がっていることも…“落下物”回収のプロ「交通管理隊」が明かす“作業をしていて命の危険を感じる場所”とは

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夜間の回収作業

 夜間の回収になると、危険度が一気に上がる。

「夜はそもそも落下物が見えない。ヘッドライトが頼りですが、こちらもクルマ側も距離感がつかみにくい。極力目立つように体に光り物を付け、轢かれないような対策をしっかり取って回収します」

 特に暗い中、小さいものを回収する時は大変だという。

「建設業者さんなどのトラックから、釘が入った箱が落ちて散乱することがある。無論タイヤのパンクに繋がるので無視できず、安全確保しながらひとつひとつ回収するんですが、非常に骨が折れます」

 一方、夜間の場合、時速100キロで走るドライバー側は「あれ、今のは何だったんだろう」と、通過してから障害物の存在に気付くことがある。

 筆者自身も、怖い思いをしたことがある。

 夜中に東名高速を走行中、突然、煌々と光るライトが出現した。工事かと思ったが、速度規制や車線規制などは全くされおらず、何だろうと思いながら車線を変更しそのままの速度でそのライトの脇を通過したのだが、目にした光景を脳が画像処理するのに数秒、すでに100メートルは走った後だった。

 走行車線と追い越し車線をまたぐ形でクルマがひっくり返っており、その横に女性が立っていたのだ。

 恐らく事故を起こした直後だったのだと思う。改めて夜中の高速道路でスピードをあげて走ることの怖さを知った瞬間だった。

季節感のある落下物たち

 落下物にはその道路特有だったり、季節ごとに多くなったりするものがある。

「やはり田舎道だとロードキル(動物の死骸)が増えます。我々の管内だと、岐阜県の高山あたりではカモシカや狸、猿が多いですね」

「季節でいうと、冬は雪がたくさん降った地方から来た車が、ボンネットなどから直径30センチくらいの、カチカチに固まった雪の塊を落としていくことがあるんです。危ないので当然、出動します」

「夏はタイヤのバースト片も結構ありますね」

 真夏の炎天下では、路面温度が60度を超えることもある。走行中の摩擦熱と高温の路面から熱を受け続けるのだ。

「あと、夏はキャンプ用品、冬になると岐阜県の方ではスノーボードや、スキー板が結構落ちてたりします」

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