“ほぼ寝たきり”から再起 「恨ミシュラン」神足裕司さんの変わらなかった持ち味と新境地

エンタメ

  • ブックマーク

要介護5

 2011年、54歳の時クモ膜下出血で倒れた。言葉が出ず、ほぼ寝たきりに相当する要介護5と認定されたが、妻子の尽力で取材再開。介護の日常を著した文章に西原さんが絵を描いた。

「『恨ミシュラン』の頃、コータリンの文章は鋭い怖さもあった。それが奥さんや子供さんにありがとうと感謝したり、素直で優しい文章になっている。きれいなコータリンになってずるいぞと思いました。(長男の)祐太郎さんのお子さんの姿を見て、コータリンはしっかり受け継がれていると感じた。こんないい家族はいませんよ」(西原さん)

 3月8日。68歳で逝去。

 今年も連載を続けていた。

「手書き原稿も思うに任せずもどかしかったはず。でも倒れてからは思いやりという新しい境地が伝わってきた。書くことは生きることそのものと考えていたのは、おおげさではありませんでした」(柳谷さん)

週刊新潮 2026年3月26日号掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。