「こんな人は他にいない」…研究の途から落語に飛び込んだ「桂米朝さん」、消滅待ったなしの「上方落語」をいかに救ったか

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

上方落語の四天王

 2015年3月19日、上方落語「四天王」の1人と呼ばれた落語家・桂米朝さんが死去した。上方落語とは大阪や京都を中心に発展した落語である。お囃子(はめもの)や拍子木(小拍子)など特有の小道具、上方言葉を使ってリズムや軽妙さを際立たせるスタイルは、江戸落語とまた異なる魅力にあふれている。

 その興りは江戸落語とおなじく江戸時代とされているが、時代を通じて順風満帆で芸が継承されたわけではない。戦後、消滅の危機に瀕した際、身を挺して落語界に飛び込んだのが米朝さんである。...

つづきを読む