「船に重大な故障が発生し……」 「辺野古・転覆事故」船長(71)が語っていた「船体の老朽化」と「航行の危険」

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傷みが激しい

 金井氏は「不屈」の操縦の難しさについても述べている。

〈小柄な人には前方がほとんど見えない、ハンドルやギアレバーが固い、キャビンという構造物があるせいで風の影響を非常に受けやすい、ほかの船とはハンドル、レバーの位置が逆で戸惑う〉(前掲書、2019年刊行)

 海保の保安官ですら、操縦に手間取るほどだという。

 船の老朽化も目立っていた。

「不屈」の就航は先に述べたように2014年だが、

〈辺野古での行動では船もカヌーも傷みが激しいです。通常ではない過酷な使い方をしていますから無理もありません〉(前掲書続編)

 2022年には、

〈(「不屈」は)台車のタイヤが使い物にならなくなってしまい、中古のタイヤを買ってきて取り付け、ほっとしたのもつかの間、今度は台車そのものの鉄パイプが経年劣化で曲がってきてしまいました。そのまま車でけん引すれば、いつ折れてしまうかわからない状態です〉

「平和丸」も、

〈やはり台車の車軸が錆のためタイヤを取りつけられなくなりました。いま車軸そのものの交換作業を進めています〉

 他の抗議船も、エンジンオイル漏れ、船底に穴、台車が折れる、バッテリーの故障など、ガタが来ていたと述べている。

海上保安庁の捜査

 その後もトラブルは続いたようで、金井氏のものと見られるFacebook(現在は非公開)には、2025年3月17日付でこんな投稿があった。

「不屈の船外機(エンジン)がついに寿命になりました。新しいエンジンを載せなければなりません。どうぞご協力をお願い致します」

 投稿によれば、エンジンの耐用年数は一般的に1500時間と言われるところ、「不屈」は10年でそれを超えてしまったという。

「ついに寿命を示す重大な故障が発生し、専門家に診断してもらって載せ替えが必要との結論に達しました。これを機に船体の傷んでいるところを補修し、万全の状態でまた抗議活動に従事したいと思っております。どうぞお支えをお願い申し上げます」

 として150万円のカンパを募っているのだ。

 こちらの修理が完了していたかどうかは不明。また、老朽化と今回の事故との関連性も不明だが、船が“万全の状態”でなかったことは疑われる。

 現在、この事故については、海上保安庁が「業務上過失往来危険」と「業務上過失致死傷」容疑で捜査中だが、尊い命は二度と戻ってこない。

「出航の判断と、同船に生徒を任せた学校側の判断は、今後、厳格に問われていくことになりそうです」(前出・ジャーナリスト)

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デイリー新潮編集部

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