「高市首相は危機感がなさ過ぎる」 イラン攻撃での邦人保護、何が問題だったのか? 「外交、防衛の”ド素人”であることが露呈」

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「この有事にあって、わずか3行しかない首相動静は……」

 実際、首相は2月28日に攻撃情報に接してからも、石川県知事選の応援を優先して民間機で石川県を訪問している。

 政治部デスクが言う。

「機上では離着陸時に緊急の連絡が取れません。本人は“飛行機に乗るか迷った”と釈明していますが、危機感がなさ過ぎます。彼女は、外交や防衛で要職に就いたことがなく、この分野は門外漢。素人同然であることが露呈してしまいました。連日、官邸で対応会議を開いていてもおかしくないのに、本人は相変わらず関係者と連絡を密に取ろうともしていません」

 例えば、4日の新聞の「首相動静」欄を見ると、

〈午前11時55分、公邸発。同56分、官邸着。午後5時59分、官邸発。同6時、公邸着〉
 と、あるだけなのだ。

「だいたい、官邸の執務室の奥に設えてある部屋にこもっているといいます。この有事にあって、わずか3行しかない首相動静は異様ですね」(同)

「基本的には外務省にお任せという雰囲気」

 高市首相は昨年11月、午前3時に官僚を呼び出して予算委員会の準備をしたと批判を集めたが、

「あれは本人が明かしたとおり、議員宿舎のFAXの紙が詰まって答弁書を受け取れなかったから。その時も、集まった官僚と勉強会をしたわけではない。別室に待機させて、個別に執務室に呼んで質問していたといいます」(前出のデスク)

 ともかく、首相は官僚によるレクチャーを嫌う。その弊害はすでに出ている。

「官僚はレクや勉強会の中で、首相に何を言ってはいけないかを伝えます。しかし、今はそれが十分にできていない。結局、答弁書には最低限のことしか記せない状況が続いています。中国が問題視している『台湾有事発言』も、事前にレクを受けなかったために、つい本音が漏れてしまったのだとみられています」(同)

 現在、官邸内で首相と直接、会話できる側近は木原稔官房長官(56)や飯田祐二首相秘書官(62)ら数えるほどしかいないという。しかも、その彼らも邦人保護の進め方について、首相に諫言を呈した形跡はない。

「攻撃から数日たっても、官邸内の空気はのんびりしたものでした。政府一丸となって邦人保護に当たろうという気運は盛り上がっていなかった。基本的には外務省にお任せという雰囲気だったのです」(同)

 後編では、邦人保護を巡って茂木敏充外相が小泉進次郎防衛相に激怒した理由について報じる。

週刊新潮 2026年3月19日号掲載

特集「狂気のイラン攻撃内幕レポート 外交・防衛はド素人で『高市首相』の焦燥感」」より

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