もしや僕の子ではないのでは… 51歳夫の疑念の始まりは、娘の「ある部位」への違和感だった
次女の出生に疑念を…
ところがある日、ひょんなことから彼は次女の出生に疑念を抱く。次女の耳の形がけっこう変わっていて、妻にも長女にも、そして自分にも似ていなかったのだ。
「僕はその耳の形を見たことがあった。学生時代、美千惠と僕と3人で仲よくしていた海老名というヤツの耳にそっくりだった。耳たぶが大きくて厚く、耳の位置が高めなんです。どう見ても僕と妻の遺伝ではない。耳の形は遺伝が大きいと聞いたことがありました。ずっと気になっていたんだけど、次女が2歳くらいになったときだったかな、『耳の形が、きみにも僕にも似てないね』と言ってみたら、美千惠は明らかに動揺していた」
久しぶりに海老名さんに連絡をとると…
だが康太さんは、それ以上、妻を追求しなかった。言って何になるという思いがあった。代わりに海老名さんに久しぶりに連絡をとった。
「海老名は、誰もが知る大企業で活躍している男でした。僕ら3人、学生時代は本当に仲が良かったんですよ。僕と美千惠はつきあっていたけど、学生ですからそんな甘い恋愛でもなくて対等な友だちみたいな感じだった。海老名も本当は美千惠を好きなのかもしれないと思ってそれとなく聞いてみたこともあるんですが、彼は『オレはおまえたちふたりと一緒にいるのが好きなんだ』と言い張った。そのまま卒業して、それからは3人とも仕事を覚えるのに必死で、会うのは年に1、2回。その後、海老名が若くして海外勤務になって……。僕らの結婚式のとき、海老名は外国にいました。ビデオレターを送って祝福してくれました」
長女が生まれてすぐ、海老名さんは帰国し、遊びに来てくれたこともある。次女が生まれてすぐ、彼はまた海外勤務になったと康太さんは記憶している。だから海老名さんが次女の父親であったとしても、時期的にはおかしくないのだ。
「海老名に会ってよもやま話をして……。でも結局、僕は海老名に美千惠とのことは聞けなかった。彼もまったく屈託なく僕と話していたから、疑念をもつ僕のほうがおかしいのかもしれないと思ったほどです。近いうち遊びにおいでよとは言っておきました」
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