あなたも亜鉛不足かも 欠乏状態のサインと、取るべき食事は? 「亜鉛を取っても吸収を妨げる食品が」

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亜鉛不足のサイン

 これらのサインが見られる時は、亜鉛を意識した食事に加え、サプリメントを活用するのも手です。サプリメント使用時で最も重要なのは、パッケージに書かれている摂取量以上は取らないこと。亜鉛は不足すると問題ですが、過剰摂取も問題です。亜鉛が銅の吸収を抑制してしまい、貧血などの不調が出てきます。

 亜鉛不足のサインがあれば、亜鉛の血中濃度はかかりつけ医、クリニック、病院などで測定できますので、そうした所を受診することをお勧めします。治療が必要な亜鉛欠乏症の域に入っているかもしれないからです。血液検査で簡単に調べられますし、亜鉛欠乏症を疑う症状があれば健康保険が適用される薬があります。亜鉛欠乏症の治療で使う亜鉛製剤は、サプリメントよりも亜鉛含有量が多くなります。

 人生100年時代では、亜鉛について正しく知り、正しく摂取することは、何歳になっても若々しく生きるための“最強のアンチエイジング”につながるはずです。

児玉浩子(こだまひろこ)
帝京平成大学健康科学研究科健康栄養学専攻特任教授。大阪大学医学部卒業、医学博士。栄養・代謝・内分泌、特に微量元素の代謝・栄養の研究に関わる。代表者として作成した「亜鉛欠乏症の診療ガイドライン」は国際学術誌「International Journal of Molecular Sciences」に掲載。国際的に承認された亜鉛欠乏症の診療ガイドラインとしては世界で二つめになる。

週刊新潮 2026年2月26日・3月5日号掲載

特別読物「いま医療界で注目されている栄養素『亜鉛』を摂って長生きする」より

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