54歳夫が語る「なぜ妻子を捨てて不倫相手との暮らしに走り、16年ぶりに家に戻ったのか」 すべての始まりは中学時代の同窓会

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【前後編の前編/後編を読む】「そのとき改めて恐怖を覚えた」愛人を選んだ夫を16年ぶりに連れ戻した妻のひと言 54歳夫がしていた“大いなる勘違い”

 今回は以前から知っている夫婦の関係を、男性の立場からようやく聞くことができた。夫の不倫に始まった夫婦の崩壊、不倫相手との情熱に満ちた関係、そして妻の元に戻った夫の思いなどを語ってくれた。

 永沢峻介さん(54歳・仮名=以下同)は、昨年秋、妻の元へ戻った。今は「とりあえず快適に」暮らしているという。ここにいたるまで夫婦には長い葛藤の歴史があった。

 彼が同い年の綾那さんと結婚したのは29歳のときだ。新卒で入社した職場の同期で、長い間、友だちとして同期として仲よくしていた。お互いの恋愛相談もしていたくらいだ。

「学生時代からつきあっていた彼女が転勤になったころからうまくいかなくなった。離れているとやっぱりダメだねなんて綾那に愚痴っていたんです。綾那は当時、かつてアルバイトをしていた会社の妻子持ちと関係をもっていて、妻にバレたからもう無理なんて泣いていた。お互いにそれぞれ恋愛がうまくいかなくなったとき、ふっと目の前の相手に目が行った。『オレたちって、意外とうまくいくんじゃない?』と言ったら、『何もかも知られているから、つきあいたくない』と言われました。でも友だち関係は続いていた」

 やっぱり自分は綾那さんが好きなんだという思いを強くした峻介さんは、会うたびにプロポーズをし続けた。ついに綾那さんが根負けしたのが28歳のときだ。それからすぐに同棲し、妊娠を機に婚姻届を提出した。

「綾那と僕は似ているんですよ。だから仲がいいときはずっとべたべたしているんだけど、何かで揉めると大げんかになる。近親憎悪みたいな感じかもしれません。相手に腹を立てると、それは自分の欠点とつながっている。だからよけい腹が立つ。きょうだいげんかみたいでしたね。それでもお互いに腹に何も残さないから、周りからは『顔まで似てきたね』と言われていました」

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