気軽な小遣い稼ぎ? いえ、実は“富裕層”ほど「ポイ活」の恩恵を享受している…ホテルも飛行機も“日常的にアップグレード”の実態

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プレミアムラウンジのメシがすごくウマいらしい

 今回、A氏はエコノミークラスでバンコクを訪れることも考えたそうだが、東京発の便は片道10万円ほどした。ところが、One Worldメンバーの一員であるアメリカン空港のビジネスクラスは、マイルを使えば本来80万円するところが10数万円で乗れることが分かり、そちらを予約。筆者とはバンコクで夕飯時に合流したのだが、A氏は「もう食べられない」と言う。

 というのも、A氏は機内でフルコースを食べ、ワインを飲み続ける時間を過ごしていたのである。料理の写真を見るとキャビアあり、ステーキありで美味だったという。また、A氏の滞在最終日、その翌日まで残る予定だった私と妻、さらにこれまたセレブコピーライター・こやま淳子氏は、A氏オススメのステーキ店「エル・ガウチョ」へ行くことにした。A氏は短時間だけ食前の飲みに付き合ってくれたが、40分ほどで店を出て空港へ向かうことに。

「カタール航空のプレミアムラウンジのメシがすごくウマいらしいんですよ! ちょっとそこを楽しみたいので、何も食べずに早めに行きます!」

 このように、来たるプレミアムラウンジでの食事を楽しみにA氏は颯爽とタクシーに乗って行った。

人生を豊かにする「ポイ活」

 こうした話を聞くにつれ、マイルを貯めることやポイ活というのは侮れないな、と思った。とはいえ、私にはA氏ほどの情報収集力や熱意はない。そもそもこの29年間、ANAカードを持っているもののマイルを使ったことがない。ANAマイレージクラブのサイトにもアクセスしたことすらない。飛行機に乗る時は基本、スカイマークと海外LCCだけなのでマイルはつかない。それでもなんとかANAの会員ページにログインしたら、私が持っているマイルはわずか3700マイルだった……。さらに、マイルは3年間で失効するため、26年分のマイルはすべて消えていたことも明らかになった。

 最後にもう一つ、旅でトクするもう一つの技を紹介しよう。それは、経由便を使うことである。私はベトジェットで福岡・バンコク往復9万8000円だったが、昨年バンコクで会った男性・B氏は上海航空を使い、上海経由でタイを訪れていた。その金額、驚愕の往復3万5240円! 本来、東京・バンコクは8時間ほどだが、トランジットの時間が3時間40分あるため12時間ほどかかったそうだが、それを差し引いてもお得だろう。今回会った40代女性は「東京に直行便で帰るよりも安い」と、バンコクからシンガポールへ行き、友人宅に数日泊めてもらってから帰ると言っていた。

 私自身、ポイ活や旅の情報収集など面倒くさいし、そこまでの利益はないだろうと思っていたが、こうした旅の達人のリアルな話を聞くと、ポイ活もきちんと取り組めば人生をかなり上向かせてくれるものだと感じ入ったのである。

ネットニュース編集者・中川淳一郎

デイリー新潮編集部

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