SNSで拡散する「高市さんらしくない」の声…自民「全衆院議員」に3万円のカタログギフト配布が「贈答文化の根強い永田町でもかなり異例」と指摘される理由
高市首相の自信と全能感
XなどのSNSでは賛否両論の激しい議論が起きている。「賛」のほうは「適法なのだから高市さんに問題はない」という意見が非常に多い。
一方、「否」は様々な論点が投稿されている。中でも目を惹くのが「高市さんが『古い政治』っぽいことをやったのがショック」、「高市さんを応援しているが、これはマズい」、「高市さんらしくない」と支持者でさえ困惑している投稿が目立つことだ。
「選挙で大勝すると、たとえ首相であっても舞い上がることがあります。例えば中曽根康弘さんです。1986年の『死んだふり解散』で自民党は追加公認を含めて304議席を獲得しました。この時、中曽根さんは自民党の職員に大入り袋を配りました。私も受け取りましたが、中は硬貨ではなく紙幣でした。さらに高市さんは今回の衆院選を自分の信任選挙と位置づけて大勝しました。『有権者から白紙委任を受けた』と自信を持ち、『私は何でもできる』という全能感を覚えているとしても不思議ではないでしょう」(同・伊藤氏)
だが今回の衆院選で、本当に有権者は高市首相を信任したのだろうか? そもそも専門家は死票の多さを指摘している。野党各党が相次いで小選挙区で候補を擁立したため、乱立状態となって票が割れてしまった。
実は高市派と反高市派は拮抗?
次に比例の投票先を見てみよう。自民党は約2102万票を獲得した。だが中道の約1220万票と国民の約557万票を足しただけで1800万票に達する。
さらに参政党が約392万票、チームみらいが約381万票、共産党が約228万票。比例で自民に投票しなかった有権者は決して少なくない。有権者が全面的に高市氏を支持したどころか、支持と不支持で国論は二分したと分析することさえ可能なのだ。
「今のところ高市さんの内閣支持率は高止りしていますし、ネット上では高市さんを擁護する意見が圧倒的多数という印象です。しかし衆院選の投票結果が物語るのは『高市さんを批判的に見ている有権者も決して少なくない』という事実です。どれほど高市さんが人気者でも、今回のカタログ騒動のようなことを二度、三度と繰り返すと、一気に民心が離れる可能性があります。あのトランプ大統領でさえ支持率の低下に苦しんでいるのは極めて示唆的ではないでしょうか」(同・伊藤氏)
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