日本人の平均体温が低下… あなたも「隠れ冷え」かも? 四つのチェックポイントとは

ドクター新潮 ライフ

  • ブックマーク

 最強にして最長の寒波に襲われ凍(い)てつく日本列島――寒い、とにかく寒い。古人いわく、冷えは万病のもと。体を温めることがいかに大切であるかが、まさに身に染みる。食材から便利グッズまで、専門家が指南する「冷え」を防ぐ完全対策。【川嶋 朗/神奈川歯科大学大学院統合医療教育センター長】

 ***

 免疫力こそ、健康長寿の最大の武器である――。

 コロナ禍を経て、改めて免疫力の大切さが見直されたのではないかと思います。感染症対策にとどまらず、肺炎やがんなどの予防においても免疫力が大きな力を発揮する、と。

 その大事な免疫力を高めるために、さまざまな努力をしている人も多いことでしょうが、「最も安価な免疫療法」があります。サプリを摂取したり、医者にかかったりする必要がなく、ほとんどタダで免疫力を高められる方法。それが、私が長年啓発に取り組んでいる「冷え対策」です。

〈こう説くのは、神奈川歯科大学大学院統合医療教育センター長の川嶋朗(あきら)医師だ。

 自然治癒力を重視し、西洋医学と相補代替医療(東洋医学など)を統合した医療を実践している川嶋医師は、かねて著作などを通じ「冷え」がもたらす健康被害について警鐘を鳴らし、まさに「冷えは万病のもと」であると訴えてきた。

 いかにして冷えを克服するか。以下は、川嶋医師による、冷えの「傾向と対策」である。〉

科学的にも「冷えは万病のもと」

 冷え対策の基本は、言わずもがな体を温めることにありますが、そのために特別な器具や特殊な措置が必要となるわけではなく、そして体温が上がると体内の酵素が活性化し、代謝や免疫の力が高まります。冷え対策こそが最も安価な免疫療法であると私が推奨するゆえんです。なお、酵素が最も活性化する体温は36.5~37度。いにしえの教えというだけではなく、科学的にも、冷えは万病のもとであることが証明されているのです。

 体が冷えると血液も冷え、血流が滞ることによって、酸素や栄養素が細胞に行き渡らなくなり、同時に老廃物が体内にたまってしまいます。やがて、脂質などが固まって血管の壁に張り付き、血管がしなやかさを失ってますます血流が滞ってさらに冷えるという悪循環に陥り、万病のもととなるわけです。

 もともとは東洋医学の概念であり、古来、冷えは健康を害する危険なものと捉えられてきました。心身の異常のサインであり、病気になる一歩前の「未病」の状態を示す症状が冷えであると。西洋医学の生理学で解釈すると、循環不全や代謝低下によって引き起こされる熱生産が不足している状態といえるのですが、実はとりわけ現代人は、「冷えの脅威」に囲まれた生活を強いられているのです。

次ページ:日本人の体温は低下?

前へ 1 2 3 4 次へ

[1/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。