「野呂佳代」はなぜ「ハズレなし」の俳優になれたのか アイドルとして挫折も…バラエティで培った「普通っぽさ」
4月スタートの新ドラマ出演
黒木華が主演を務める4月スタートの新ドラマ「銀河の一票」(関西テレビ)で、野呂佳代(42)が準主役的なポジションで出演することが発表されて、話題を呼んでいる。【ラリー遠田/お笑い評論家】
***
【写真】「すげー」「羨ましい限りです」…“夢”を叶えた野呂佳代
政治家の不正をめぐる告発文を発端に、すべてを失った与党幹事長の娘で秘書の星野茉莉(黒木華)が、偶然出会った政治素人のスナックママ・月岡あかり(野呂佳代)を東京都知事にすべく選挙戦に挑むという内容。「カルテット」「大豆田とわ子と三人の元夫」「エルピス――希望、あるいは災い――」など数々の話題作を手掛けた佐野亜裕美がプロデューサーを務める。
ここ数年、バイプレーヤーとしてたしかな存在感を発揮し、「野呂が出るドラマにハズレなし」とまで言われてきた野呂のキャリアにおいても重要な作品になるのは間違いない。
野呂はアイドル出身で、長らくバラエティ番組を中心に活躍してきた。近年は俳優としての仕事が急速に増えていて、大河ドラマをはじめとする注目度の高い作品に出演する機会も多くなり、ドラマ業界では引っ張りだこの存在になりつつある。なぜ野呂がここまで重宝されるようになったのか。
もともと役者志望だった。何とか芸能界に入るきっかけをつかもうとして、AKB48のオーディションを受けた。年齢と足のサイズを偽って応募したところ、プロデューサーの秋元康に面白がられて加入が決まった。しかし、思うように活躍することができず、SDN48に移籍することになり、そこを卒業してからは泣かず飛ばずの日々が続いた。
彼女にとって転機になったのが「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)の進路相談企画である。自分が抱えているストレスや将来への不安を正直に告白したところ、先生役の有吉弘行から「目の前にある仕事を全力でやれよ!」と叱咤された。それを聞いて野呂は雷に打たれたようなショックを受けた。俳優になるための道筋が見つけられず悩んでいたのだが、それは間違いだった。
最終的な目標は役者になることなのだとしても、その手前にある仕事に本気で取り組んでいなければ、誰からも信用されない。逆に言えば、いま与えられている現場で信用を積み上げれば、次の扉が開く可能性が生まれる。野呂はそこから心を入れ替えて、バラエティで何でもやる方向に舵を切った。
[1/2ページ]


