「愛子さまの笑顔を思い出すたびに“がんばるぞ”と」 ラオスの人々を夢中にしたお人柄 「歌会始」の和歌ではご心境の変化も垣間見え…
「公務を担っているというご自覚が明らかになったのが今年のお歌」
さて、毎年1月に行われる宮中行事に歌会始がある。
「私が愛子さまの和歌の御用掛になったのは、22年からです。歌会始はもとより、月次歌会なども含めた、歌のご相談を受けています」
そう語るのは、歌人の永田和宏氏。
「愛子さまとのやりとりはすべてメールです。歌を選ぶときに、私は“これとこれがいいでしょう”といったことは伝えますが、最終的には愛子さまが選ばれる形になります」(同)
今年お詠みになったのは、
〈日本語を学ぶラオスの子どもらの明るき声は教室に満つ〉
という歌である。
「今回の歌会始にあたって、愛子さまが私に送ってこられたのは5首。いずれも、ラオスで現地の中学生や高校生が、活気に満ちた教室で日本語を学んでいる姿への、感謝の思いが背景にある歌でした。メールには、難しい日本語を元気に学んでいる様子を見て、とてもほほ笑ましく思ったということが書かれていました」(同)
これまではご学友との帰り道の歌であったり、卒業後はこれからどうなるかという歌であったりと、個人的な思いを述べられたものが多かった。
「皇室の一員として、公務を担っているというご自覚が明らかになったのが今年のお歌だと思いました」(同)
「理想的な親子関係でうらやましいと思う」
同じく選者の一人である歌人の三枝たか之氏も、次のように評する。
「元気な声が読者にも聞こえてくるような、臨場感のある歌です。皇室の和歌には対象を愛でるという伝統がありますが、その特色を感じさせるお歌としても注目したい一首です」
宗教学者の島田裕巳氏も愛子さまの和歌について、
「単に自然を詠むのではなく、皇族の立場で国民の気持ちを示されているところがさすがだと感じました」
そして、人気の理由をこう分析する。
「天皇陛下と愛子さまはお二人だけで行動される機会も多いし、親子の対立などは一切伝わってきません。私にも娘がいるので、お二人を見ていると理想的な親子関係でうらやましいと思うところがあります。愛子さまのような娘がいたらいいな、と思う父親や母親は多いのではないでしょうか」
さらに続けて、
「今までの男性中心社会に対して多くの国民が違和感を抱き、女性を中心にまとまりたいという機運が高まっているように思います。こうした機運と愛子さまの魅力的なお人柄が合致して、これほどの人気になっているのでしょう」
今春には東日本大震災の被災地を、両陛下と共に訪問するご予定の愛子さま。今年もいかなる人間力を発揮なさるか、期待せずにはいられないのである。
前編では、「愛子さまフィーバー」の理由について、愛子さまと直に接した人々の証言を紹介している。
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