創価学会は衆院選をどう総括し、「中道改革連合」をどうして行こうと考えているのか

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池田大作名誉会長肝いり

 高市早苗首相(自民党総裁)による電撃解散を受け、立憲民主党と公明党は急遽、中道改革連合(以下、中道)を結成して衆院選に臨んだが結果は49議席と大惨敗を喫した。公明の支持母体・創価学会は結果をどう総括し、今後どのように政治活動を展開していくつもりなのか。

 2023年11月に死去した創価学会の池田大作名誉会長が長年、大切にして折に触れてかかげてきた思想は平和主義、人間主義、中道主義、対話と包摂といったものだった。

「自民との26年にわたる連立を離脱して新たに政党を作るにあたり、公明・学会は戻るべき原点を模索したということです。学会にとって池田氏は精神的支柱であり思想的な源流ですから池田氏にまつわるキーフレーズを政党名にストレートに転用したいとの思惑があったのは間違いないでしょう」

 と、政治部デスク。

公明・学会主導

 実際に新党名をどうするかとなった際、たとえば1998年、新進党の解散を受け、旧公明党系の衆院議員を中心として結成された政党は「新党平和」だった。上に挙げたキーワードのうち「人間」や「対話と包摂」などはいずれも政党名にそぐわないように映る。

「中道に関しては、1973年の段階で社会党、民社党、公明党によるアンチ自民の政権プランとして『中道革新連合政権構想』というものが存在していたことがあります」(同)

 半世紀以上前のことであり政党名として使われたわけではないため、「中道」はいわば“フレッシュ”な形で政党名候補として残っていたと言えるのかもしれない。

「実際は『新党中道』でも良かったのかもしれませんが、政策的に時代のリアリティをしっかりとらえているというアピールから改革、そして立民との合流という意味合いから連合、がそれぞれくっついて中道改革連合に収まったというところでしょう。ざっくりとした言い方になりますが」(同)

 これまでにも報じられたが、命名に至る経緯を聞いていると新党が公明・学会主導で進んだのは間違いなさそうだ。

やすやすと撤退できない

「公明以上に立民は新党結成前、方向性を見失って手詰まりになっていたので公明の提案は渡りに船でした。学会票を得られるなら新党名や比例名簿上位で旧公明議員を優遇しても良いとの判断が働いた格好です」(同)

 しかし、結果は大惨敗。旧立民が144→21議席と大きく減らしたのに対し、旧公明は21→28議席と勢力を伸ばして明暗が分かれるという複雑な結果にもなった。

「公明・学会側としては自分たちが勢力を伸張させたことを評価しつつも、立民側の結果が伴わなかったことに申し訳ないとの思いはあるようです。中道という名称自体、侵透する時間的余裕がなかったとも総括されていますが、簡単に中道の旗を降ろすことはないでしょう。彼らにとって中道は唯一無二のブランドであり、池田氏が大事にした言葉の1つですからそうやすやすと撤退できないという事情があります」(同)

 となると、しばらくは中道としての活動が続くのだろうか。

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