「れいわ」大石晃子・共同代表はなぜ有権者に嫌われたのか 感情的でエキセントリック 「山本太郎演説」との“決定的な違い”

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演説の名手

「野田氏も本来は演説が上手い人です。しかし、公明党と新党を結成したことによる縛りがあり、個性が発揮できなかった印象があります」(伊藤氏)

 一方のれいわは、山本代表の演説に定評があったが……。

「あれほどの演説の名手はいませんからね。自民党の政策を攻撃しつつも自党の意見を明確にわかりやすく主張することができた。このような能力を持つ政治家は稀で、他の候補者が同等のパフォーマンスを発揮することは難しい。そこがまた、れいわの弱点として再認識されたのでしょう」(伊藤氏)

 結局、“山本ありきのれいわ”だったということか。エキセントリックな演説は望まれていなかったのだ。

「山本代表の個人商店のような党でしたからね。れいわの将来は彼が復帰できるかどうかにかかっていますし、復帰できなければ見通しは厳しい。正直言って、大石共同代表の知名度はそれほど高くありません。これまで2期、衆議院議員を務めていますが、いずれも比例での復活当選で、強固な支持基盤を持っているわけでもありませんでした」(伊藤氏)

 彼女は国会で岸田文雄首相を“資本家の犬”呼ばわりし、同じくれいわの櫛渕万里・共同代表(58)とともに牛歩戦術を行ったり、高市氏が首相に選出された首班指名選挙では投票の際に“裏金隠しの解散やめろ”とプラカードを掲げて懲罰動議が提出されるなど悪目立ちしていたが……。

「それほど記憶に残っている人はいなかったのでしょう。選挙戦では『あの党はダメだ。あの人はダメだ』という悪口ではなく、『あの党、あの人のこの点が問題だ』とういうスタンスが不可欠です。高市さんにだって過去の発言や政治と金の問題など指摘すべき点は存在しました。にもかかわらず、れいわや中道の演説は批判のための批判と受け取られてしまった。さらに“高市批判はけしからん”という社会全体のムードがあったため、よりマイナスに働いたことが敗因と言えると思います」(伊藤氏)

デイリー新潮編集部

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