「中道は来年には分裂」 党関係者が証言 小沢一郎氏が予見していた大惨敗の理由とは

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学会内部を固めるだけで

 もっとも、今回、その頼みの綱の公明票も伸びたとはいえない。

 創価学会のさる女性部幹部が言う。

「選挙前、学会内部にも“旧公明候補の全員を比例上位で処遇させるのはやり過ぎだ”という声がありました。また、公明の次期代表という呼び声も高かった東京の岡本三成氏(60)や、蝶ネクタイ姿で登場する自身のユーチューブチャンネルで人気を博す近畿の伊佐進一氏(51)はあくまで小選挙区で闘いたいと執行部に訴えていた。辛くも彼ら二人が自身の選挙区を持たず、『中道』の名前を浸透させるために全国行脚できたことだけは幸いでした」

 さらにこう続ける。

「今度の選挙は解散から投票までの時間があまりに短く、内部を固めるだけで精いっぱい。(学会員が知人に投票依頼して獲得する)F票までは手が回らなかったというのが実情です。池田大作名誉会長がいらっしゃったら、と思わざるを得ません。名誉会長は選挙戦の終盤に、私たちが奮い立つようなお言葉を必ずお話ししてくださりましたから」

 投開票翌日、野田・斉藤両共同代表は執行役員会で正式に辞意を表明した。斉藤氏は敗戦後も、公明党の参院議員や地方議員もこれから中道に合流するというビジョンを語っているが、党内外の見方は冷ややかだ。

「初回の政党交付金を受領する4月までは分裂などの表立った動きはないでしょうが、問題はそれ以後。公明にとって最も重要なのは約3000人の地方議員です。大敗した中道の看板の下で戦わせたいとは考えないのでは。来年4月の統一地方選挙までに中道は雲散霧消し、結局は立民と公明に再び分かれるとみています」(前出の中道関係者)

 小異を捨てて大同につくとうたっても、実のところは選挙目的の野合だと、有権者に見抜かれたのである。

週刊新潮 2026年2月19日号掲載

特集「『自民爆勝ち』の後始末 笑いが止まらない高市首相が知る『過酷な現実』」より

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