450万円のロレックスを購入して預託→半年で支払いが止まり、連絡も途絶え…「トケマッチ」だけではない「高級時計詐欺」の実態を、被害者が語る 「紹介者に相談すると“自己破産”を勧められ…」
半年後に止まった支払い
田尾さんは、指定されたお店で自分のクレジットカードを使い、24回払いの形で約450万円するロレックスの時計を購入して、彼らに渡しました。その際、報酬として、10万円を受け取ります。その後、月々20万円の時計の代金も払われ続けることで安心していましたが、半年後に突然、支払いが止まります。
驚いた田尾さんは、A社のカスタマーセンターにLINEで連絡をしました。すると驚くべき答えが返ってきました。
「(あなたの時計の)シリアルナンバーを確認しましたが、弊社で受け取っておりません 」
しかし契約書は確かにA社となっており「一度でも支払いが滞った場合は、時計本体の返還、および残金の全額支払いを行う」旨が明記されています。
■「弊社に届いておりません」
田尾さんは必死に全額を戻すように訴えました。しかし、対応は鈍く、窓口の担当者の名前を聞いても教えてすらくれません。その後も、田尾さんは「返金を求める」メッセージを繰り返し送りました。A社からの返信をみると、B男という見知らぬ人物の名が出てきます。
「弊社はB男から時計を買い取っていた(中略)契約書も弊社に届いておりません」
「B男が捕まったことにより、向こう(B男)が買い取りの際に作成していた購入リストに誤りがなかったかを時間をかけて整合性を確認しておりました」などです。
別会社からの入金
このB男の名をネットニュースで調べると、スマホを不正契約する闇バイト募集を主導的にしていたとして詐欺の容疑で、過去に逮捕されていたことがわかりました。この他にも、同一人物と思われる男が、新型コロナのPCR検査の虚偽申請をして補助金を詐取した不正受給にかかわって逮捕された報道も出ており、この人物がA社との間に入って、高級腕時計詐欺のスキームにかかわっていた疑いが浮上しました。
田尾さんに半年間の時計代金を振り込んできた相手を尋ねると、「A社ではなく、別の会社からでした」とのことでした。この種の詐欺トラブルで多いのは、代金の振り込み元契約した会社ではなく、別会社からというケースです。もしこのような場合、詐欺の可能性を疑うことが必要です。
田尾さんが、繰り返し返金をせまると、A社の担当者は「私たちは皆様と一度たりともお会いしたことがございません。どのような説明を受け、時計を契約されているかもわかりません(中略)納得いかない方は、B男もしくは紹介者に責任を取ってもらってください」という対応でした。
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