「自分本位で毒舌」が「謙虚で前向き」に激変 ゴルフPGAツアー“出戻り復帰戦”で、ケプカはなぜ「まるで別人」になったのか

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毒舌が一転!? ゴルフファン仰天

 昨年12月末にリブゴルフから脱退し、今年1月12日にPGAツアーへの復帰が正式に承認された35歳の米国人選手、ブルックス・ケプカは、1月29日から4日間、米カリフォルニア州サンディエゴ郊外のトーリーパインズで開催されたファーマーズ・インシュアランス・オープンで復帰戦に臨んだ。

 リブゴルフからの脱退発表から、わずか1カ月でPGAツアーへ返り咲いたケプカの復帰劇は実にスピーディーでスムーズだったが、復帰戦初日に挑んだ際のケプカの胸中は「とてもナーバスになっていた。終始、ドキドキしていた」という。

 そう聞いて、「えっ? あのケプカが?」と首を捻るゴルフファンは少なくなかったはずである。というのも、かつてPGAツアーを主戦場としていたころのケプカは、「我が道を行く選手」「自分本位でマイペース」「他人からどう見られ、どう思われるかを、まったく気にしていない」と言われていた。

 思ったことをそのまま口にするストレートな物言いでも知られており、多くの場合、それは毒舌でもあった。

ウッズのお誘いメールに返信せず

 そう聞くと、ケプカがどれぐらい自分本位で、どれぐらい毒舌だったのか、当時の様子を知りたくなるのではないだろうか。

 たとえば、北アイルランドのロイヤル・ポートラッシュが舞台となった2019年全英オープンの開幕前、タイガー・ウッズはケプカに、お誘いメールを送ったが、なしのつぶてだったと明かした。

「一緒に練習ラウンドしようというメールをブルックスに送ったんだけど、何も返事がなかった」

 ケプカの相棒キャディのリッキー・エリオットは北アイルランド出身で、ロイヤル・ポートラッシュの元従業員。その後は同クラブのメンバーになっており、コースの隅々まで知り尽くしている。

 ウッズは、ケプカと一緒に練習ラウンドすることで、コースを熟知しているエリオットの知見を拝借しようと考えていたのかもしれない。いやいや、王者ウッズ様なのだから、そんな下心は抱いていなかったのかもしれないが、いずれにしてもウッズがケプカに送ったメールは無視された格好になった。

 そのことを米メディアから問われたケプカは、「僕の携帯には知らない人々からもたくさんメールや電話が入ってくるので、電話番号を頻繁に変えている。タイガーからのメールは、ちょうど、そういうタイミングで、どこかに紛れてしまったのか」と返答。

 そう聞かされた米メディアは「ああ、やっぱりケプカはケプカだ」と苦笑いしていた。

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