「マルタイ棒ラーメン」と双璧をなす“ド定番即席ラーメン”…九州で圧倒的な支持を集めるラーメンを美味しく頂くには
安くて簡単に調理できて、うまいといえば、そう、即席麺である。もはや日本の国民食といっても過言ではない即席麺だが、地域によって様々なバリエーションが存在する。その中でも、現在私が居住する九州地方で極めて高い人気を誇るのが、豚骨スープの「うまかっちゃん」(ハウス食品)である。料理研究家のリュウジ氏が仲間2人とともにレビューをしたところ、「A」や「S」と高評価を連発させたことでも知られる。「豚の匂いすごい 大丈夫?」「動物園の匂いがする」などと豚骨の香りを強調した上で、称賛したのだ。【取材・文=中川淳一郎】
九州人のソウルフード
東京出身の私は2020年11月に佐賀県唐津市へ移住したのだが、当地における「マルタイ棒ラーメン」と「うまかっちゃん」の勢力の強さに驚いた。袋麺といえば移住以前からは、「サッポロ一番」(サンヨー食品)、「マルちゃん正麺」(東洋水産)、「明星チャルメラ」(明星食品)を、2022年以降、東京で食べた「ZUBAAAN! 横浜家系醤油豚骨」(東洋水産)を買うようになった。
前者3つは唐津でも手に入るが、置いている店は「うまかっちゃん」ほど多くはない。さらに、「ZUBAAAN!」については売っている店を探す方が大変なほど、九州ではレアな商品となっている。そこで、京都在住の友人に送ってもらったり、たまたま唐津で見つけた友人に買ってきてもらったりしている状況だ。
というわけで、あまり「うまかっちゃん」を食べたことはなかったのだが、改めて九州のソウルフードとも言われるこの袋麺を食べたらかなりウマかった。価格は5袋入りが438円で、単品は99円。私自身、袋麺には大量の具を入れるようにしており、スープと麺と具を調和させて食べるのが好きだ。さらには薬味も九州風にして作ってみた。
作り方としては、500mlの水を沸騰させ、3分茹でる、とある。カタ麺にする場合は450mlでも良いのだという。九州のラーメンはとかく「カタ」や「バリカタ」にしがちだが、私の場合「普通」で良い。ハウス食品の指定通り500mlで3分茹でることに。具に関してだが、事前にモヤシと春菊、玉子を茹でておいた。何しろ野菜がほしいもので。
さらに、万能ネギを切っておき、市販のチャーシュー、福岡の名定食店「二葉亭」の辛子高菜、紅生姜を準備。辛味をつけるために友人のお手製柚子胡椒を用意し、スリゴマとブラックペッパーも卓上に置いた。さて、リュウジさんがそこまで絶賛するほどウマいのか?
確かにウマい。マルちゃん正麺の豚骨味もウマいが、より、九州人に合わせた形のニオイがあるように感じられる。日々ラーメン屋の前を歩くとプーンと豚骨(や頭)を煮だしたリュウジさん言うところの「動物園」のニオイを感じるが、これにすっかり慣れた身からすると、うまかっちゃんのニオイは魅惑的である。
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