「平成レトロ」ブームで“シール集め”に脚光も…“ギブアップ”する小売店が続出する「薄利多売」「転売屋」という難題
シールの偽物も出現している
――実際、大手のチェーン店でもシールのネット通販の受け付けを始めたところ、サーバーがパンクしてしまったという事例があります。現場の混乱は相当大きいと思われますが、そんなシールブームの火付け役になった商品はあるのでしょうか。
きょどりん:何といっても、「ボンボンドロップシール」が火つけ役だと思います。表面がぷっくりと盛り上がっていて、中身が詰まって、触るとぷにぷにしているシールですね。このシールが人気で入手困難になると、その流れが他のシールにも波及し、シール全体が入手困難になったのです。
――ブームが過熱したのはいつ頃だと考えていますか。
きょどりん:ブームが本格的になったのは、去年の夏以降でしょうか。年末ぐらいになるとネットニュースやテレビでもブームが報じられるようになったので、私は「そろそろブームも終わりかな」と思って、静観していたんですよ。そしたら、年が明けてもブームが続き、盛り上がっているので驚いています。
「ボンボンドロップシール」はその人気から、偽物も増えています。当店がある上野のアメ横界隈でも偽物が売られていますからね(笑)。フリマサイトやネットオークションでも、偽物を掴まされたという話を聞きます。
――ポケモンカードも人気になったら偽物が出現し、問題になりましたからね。シールを購入した人はどんな楽しみ方をするのでしょうか。
きょどりん:子供は昔ながらの交換遊びや、シール帳に貼ってコレクションしたりするのを楽しんでいますね。大人も子供の頃を思い出し、交換遊びを懐かしみながらやっていると聞きます。シール帳に思い思いにシールを貼って、見せあったり、交換したりするのが楽しみのようですね。
子供が買えなかったと聞くと残念
――実際にシールを貼ったりして使うんですね。私などは、そのまま保存しておいたほうが将来は価値が上がるのでは、などと思ってしまうので、もったいなくて使えません。
きょどりん:私もコレレター気質があるので、シールが台紙に貼られたままの状態のほうが魅力的で、はがしたくないと思ってしまいます(笑)。しかし、現在のメインターゲット層は実際に貼って使ったりするのが特徴ですね。シールをいろいろ組み合わせて、自分だけのオリジナルのシール帳を作り、自己アピールをしたりするようです。
――シールブームはまだまだ収まりそうにありませんね。
きょどりん:先ほども話しましたが、私は子供が買えなくなったという話を聞くと、本当に残念なんですよ。かつてのポケモンカードの騒動を思わせますから。
でも、子供のために作られた商品は、それだけ魅力的であるともいえます。平成女児や平成レトロのグッズが大人をも魅了するのは、それだけ手の込んだ品物が多く、作りもデザインもしっかりしているからではないでしょうか。
第1回【「高校生が小学生の頃に遊んだグッズを買っていくんですよ」 流行語「平成女児」ブームの舞台裏…専門店に訊いた「平成グッズ」が売れる理由】では、平成グッズがなぜ今流行しているのか、その理由について、平成グッズ専門店「夢織屋」の代表に伺った。
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