「高市首相をぶっ倒す!」れいわ大石晃子氏による批判は「高市さんを利するオウンゴールだった」と識者…なぜ野党の「高市批判」はことごとく逆効果になるのか
れいわの“オウンゴール”
まさに「一生懸命頑張っている高市さんを、野党の代表は寄ってたかって、いじめている。これじゃ、かわいそうじゃないか!」と多くの有権者は受け止めたわけだ。
井上氏が特に問題視するのは、れいわ新選組の大石晃子共同代表が1月30日に大阪市で行った街頭演説だ。
大石氏は党首討論でルールを守らなかったり、高市氏に食ってかかる姿に批判が集まっていた。それを踏まえた演説だったのだが、ポイントとなる部分をご紹介しよう。
《私はただ一生懸命やって、『おもろいやつやと、ヤバいやつや』ということで、こうやって取り上げてくれる。もう、やけくそですね。やけくその力で、怒りをガソリンにして燃やしていきたいと思います》(註)
井上氏は「厳しい言い方かもしれませんが、大石さんの発言は高市さんを利した“オウンゴール”でしかなかったと思います」と言う。
「大石さんはテレビ番組で旧統一教会などの問題を指摘し、高市さんに詰め寄りました。高市さんと統一教会がどれぐらい深い関係なのか、今でも多くの有権者が高市さんの説明を聞きたいと考えているのは紛れもない事実です。しかし大石さんの発言は、まるで『テレビの討論で高市さんを厳しく、ルール違反を承知で批判すれば、自分たちに注目が集まるんだ』と胸を張っているようにも聞こえました。たとえ真意ではなかったにせよ、有権者からの批判が殺到したのは仕方のない結果だと思います」
自民党の危機管理
同じ2月1日、ネットの討論番組がきっかけとなり、「高市政権は将来、消費税を12%に増税する」という憶測がSNSで飛び交った。だが、これも高市氏に対する逆風とはならなかった。
「重要なポイントですが、自民党は本当の意味で『消費税12%』問題の火消しには成功していません。Xを見ると、今も『2年間の食品に対する消費税0%が終われば、自民党は12%に増税するはずだ』というポストが次々に投稿されています。つまり炎上は続いているのです。では、なぜ高市さんは依然として有権者の高い支持を得ているかと言えば、“高市推し”の有権者に延焼することを自民党が防いだからです。選挙ですから、“アンチ高市”の有権者の間で炎上が続いても放置が可能という判断で、これは正しい対処法だったと思います」(同・井上氏)
このまま“高市旋風”が猛威を振るえば、自民と維新で300議席という予測も現実味を帯びる。だが、高市氏が本当の“試練”に直面するとすれば、むしろ自民が大勝した時だという。
第3回【なぜ?「自民圧勝」こそが高市政権“最大のリスク”の声…空前の“高市旋風”も「ふくらんだ期待の大きさだけ、経済政策に対する国民の評価は厳しさを増す」】では、財務省解体デモと“高市推し”の意外な関係、そして高市氏の双肩にのしかかる“景気回復”のプレッシャーについて詳細に報じている──。
註:「『ヤバいやつや』と取り上げてくれる」 れいわ・大石晃子氏、党首討論の「ルール破り」に支持者から疑問も(JCASTニュース:2月1日)
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