「高市首相をぶっ倒す!」れいわ大石晃子氏による批判は「高市さんを利するオウンゴールだった」と識者…なぜ野党の「高市批判」はことごとく逆効果になるのか

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 第1回【「消費税12%」「高市逃げた」「統一教会」…“高市サゲ”ワードが氾濫しても高市旋風が揺るがない理由 旧民主党が308議席を獲得した09年総選挙との共通点とは】からの続き──。いよいよ衆院選は2月8日に投開票が行われる。これまでネット上では高市氏を批判する投稿も非常に多かったにもかかわらず、“高市人気”に陰りは全く見えない。複数のメディアが「自維圧勝」の予測を報じているのはご存知の通りだ。(全3回の第2回)

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 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「高市さんが多くの有権者から支持を集めている理由は、『一途』、『健気』、『一生懸命』などの言葉で説明できると思います」と言う。

「そもそも高市さんの政治家としての原点は、非世襲の無所属議員として1993年の衆院選で初当選したことに遡ります。政治家としては決して順風満帆とは言えず、新進党を経て自民党に入るなど苦労を重ねました。転機が訪れたのは首相だった安倍晋三さんに抜擢された時で、“有能な部下”、“忠臣”として自己主張を抑え、安倍さんのため身を粉にして働くという印象を国民に与えました。高市さんが首相になると、例えば『会食の回数が足りない』と批判されたこともありました。ところが多くの国民は『会食は無駄』と一蹴し、『首相の仕事を終えると夫を介護する』、『夜は一人資料に目を通し、政策を勉強する』という高市さんを強く支持したのです」

 実際にXを検索してみると、《高市さんの一途さが美しくて涙が出ます》、《いつもニコニコされて健気だと思っています》、《やりたいことや政策を自分の言葉で国民に一生懸命訴えてお願いしますと伝えてる》――といった投稿が次から次へと表示される。

「野党は批判しかしない」

 衆院選で“高市旋風”が強烈な威力を発揮し、有権者の圧倒的な支持を得ている理由として井上氏は「野党の戦略ミスも大きかったと思います」と言う。

「中道改革連合や共産党、れいわ新選組だけでなく、国民民主党も参政党も高市さんを批判しました。高市さんが“真冬の総選挙”を発表した時は、世論調査で解散に反対する回答が過半数に達していました。ところが衆院が解散されて野党各党が高市さん批判を強めると、逆に“高市推し”の有権者が増えたと私は見ています。『高市さんは一生懸命、頑張っているのに、野党は批判するだけ』と受け止めたからです。野党の高市批判は、むしろ高市支持層を分厚くし、結束を固める結果に終わったと思います」(同・高市氏)

 選挙戦の中盤になると「統一教会」、「消費税12%」、「高市逃げた」──など高市氏を批判するキーワードがSNS上で広く拡散した。だが、今のところ高市人気は揺らいでいないように見える。

「『一途で健気で一生懸命』というイメージが高市さんを守ったのは、『高市逃げた』の議論だったと思います。高市さんが2月1日のNHK『日曜討論』を欠席すると、『統一教会の問題などを追及されるのを嫌がって逃げた』との批判が殺到しました。ところが高市さんが『関節リウマチの持病がありまして、手が腫れてしまいました』と説明すると、今度は“高市推し”の有権者が『病気に苦しんでいる人を不当に攻撃するなんて、政治家とは思えない』と逆に批判する事態に発展したのです」(同・井上氏)

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