想定以上の「高市旋風」で“有名裏金議員”も当選圏内に 前回落選の下村氏は「優勢」「3万の公明票喪失」で絶望視されていた萩生田氏や丸川氏も「接戦」に

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前回「お助けください」と泣いていた丸川氏に笑顔

 決戦まで1週間を切った2月2日。東武東上線成増駅前の「スキップ村商店街」にいた地元民は、「桃太郎」の練り歩きを行う一行に遭遇するや騒然となった。

 東京11区から出馬している下村博文元文科相が安倍昭恵さんを従えていたからだ。「キャー、昭恵さんー!」。高齢女性たちが我先へと昭恵さんに群がり、“おこぼれ”の握手に預かれる下村氏はご満悦な様子だ。

 マイクを握った下村氏は、昭恵さんの横で故・安倍晋三元首相との思い出を振り返りながら「大変厳しい戦いが続いています」と支持を訴えたが、表情にはどことなく余裕が垣間見えた。前回は476万円の不記載が発覚し、お詫び行脚の戦い。立民の阿久津幸彦氏に2万3000票差で敗れ、比例重複立候補もできなかったために1年3カ月間の浪人生活を余儀なくされたが、

「序盤、阿久津氏に5ポイント以上つけられていた差をあっという間に縮めたばかりか、今は引き離しにかかっています」(前出・大手紙政治部記者)

 前回、不記載額822万円が発覚して落選した、東京7区の丸川氏も同様だ。同日午後、小田急線代々木上原駅前に真っ赤なベンチコートをまとって現れたが、振りまく笑顔には初日に見せていた緊迫感が消え、笑顔ばかりが目立った。

「序盤の劣勢から今は接戦。陣営は『この調子なら勝てるし、少なくとも比例復活は確実だ』と意気込んでいます」(同)

学会の総本山と言われてきた「八王子」でも…

 前回大きな争点となった裏金問題をマスコミは引き続き問題視してきたが、有権者の方は「過去の話」と受け止めているようなのだ。2728万円もの高額不記載が発覚し、東京24区で前回は立憲の有田芳生氏に約7500票差で辛勝した萩生田光一幹事長代行もしかり。当初は厳しいとされていた情勢が、今は「接戦」と見られている。

「東京24区の中心である八王子は、創価大学など創価学会の関連施設が多く、3~4万票の公明票があると言われている地域。今回中道は、これまで学会に批判的な言動があったため学会員に不評を買っているとされる有田氏を比例に回して、前都議の新人・細貝悠氏を擁立。万全を期して萩生田氏を追い込む構えでしたが、想定以上に公明票が動いていないとする見方が広がっています」(同)

 もっとも前出の政治部デスクは「終盤にかけて学会は本腰を入れて引き締めに入るでしょう」と予想する。

「もしこのまま中道が惨敗すれば、公明党は存続の危機に瀕してしまうからです」

 投開票まであと6日。高市首相の歴史的勝利は実現するのか、野党が意地の挽回を見せるのかーー。

デイリー新潮編集部

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