「付き合わないなら会えない」と迫られ… 25歳サッカー選手が覚悟を決めた“8歳年上妻”の言葉

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ハプニングだらけのプロポーズ

 共通の趣味が旅行で、颯さんは「プロポーズも旅先で」と考え、24年のシーズンオフに入った12月のグアム旅行で、と決めた。

 グアムでは人気のアサイーボウル屋を訪れたつもりが、着いたのは民家の庭先。訝りながら入ると、大型の番犬が吠えながら向かってきた。颯さんは恐怖に逃げ出し、M菜さんのケアをしなかった。共に何事もなかったが、今度は二人に車の男性が近づき、「乗るかい?」。直感で「怪しい! さっきは逃げたけど、今度は何があっても(M菜さんを)守らなきゃ」と奮い立った彼だが、結局乗車。単に善意で送ってくれただけだった。「あそこの犬は危ないよ」と豪快に笑っていたという。

 M菜さんは旅行前から体調を崩し気味で、飛行機の気圧の関係で耳が聞こえづらくなっていたため、彼は「プロポーズしていいのかな」と迷った。だがビーチで薬指の指輪を写真に撮る女性の姿に「私はいつかな」と呟く彼女を見て、予定通り決行することに。

 求婚の瞬間をこっそり動画に残そうと準備し、彼はビーチの静かな場所へ彼女を連れ出す。ところが陽気な外国人の集団が現れ、巨大なスピーカーから大音量で音楽を流し始めた。彼は音楽に乗るフリをしながらカメラの画角に入る位置でひざまずき、プロポーズリングの箱をパカッ。「全くの想定外」と大粒の涙を流して彼に抱きついた彼女をしっかりと受けと止めた。

 気付いた外国人集団が歓声を上げ、「コングラチュレーション!」の大合唱。スピーカーからはブルーノ・マーズの「マリー・ユー~ふたりの未来」が流され、二人を大いに祝福した。

 彼女の両親のような仲むつまじい夫婦になり、大好きな旅行にも両親や子どもと一緒に行きたいと夢は広がる。遠距離婚のままのため、M菜さんは「早く一緒に住んで夫婦と思える瞬間を実感したい」。そんな彼女を、サッカー同様、相手をしっかり見て走るスタイルで颯さんは守っていく。

週刊新潮 2026年1月29日号掲載

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