ケプカはPGAツアーへの「出戻り」が電撃決定…続く「リブゴルフ脱退候補」3選手の心の内は
リブゴルフを代表する米国人選手の1人、35歳のブルックス・ケプカ。そのケプカがリブゴルフ脱退を発表し、1月12日に古巣のPGAツアーが復帰を認めるまで、わずか1カ月足らずという急展開だった。この際にPGAツアーが設定した「期間限定の復帰プログラム」はデシャンボーなど他3選手も対象だが、13日にはその3選手が「残留」を宣言。その言葉を信じるべきか否か――。新年早々からゴルフ界を騒がせている“出戻り”騒動について、ゴルフジャーナリストの舩越園子さんが解説する。
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脱退は「家庭の事情」?
ブルックス・ケプカのリブゴルフ脱退は、昨年12月23日に代理人を通じて発表された。
「ブルックス・ケプカはリブゴルフから離れる。彼の決断には、常に家族のことが最優先される。彼は、今こそは、より多くの時間を家庭で過ごすべきだと考えている」
リブゴルフへ移籍した大物選手が自ら離脱を決めたのは、ケプカが初のケースだ。声明に書かれていた「家庭の事情」は「口実に決まっている」「PGAツアーに出戻るつもりに違いない」といった声がすぐさま上がった。
そして、ケプカがPGAツアーに出戻ることを「歓迎する」と言う人々もいれば、「今さら返り咲くなんてムシが良すぎる」「絶対に許されない」などと拒否反応を示す人々もおり、賛否両論が巻き起こっていた。
そんな中、PGAツアーは早々に彼の復帰を承認し、復帰条件やペナルティなどを明文化した「リターニング・メンバー・プログラム」を発表した。
ケプカは当時最大の移籍劇
振り返れば、2021年にリブゴルフが創設され、2022年6月から試合が開始された当時、PGAツアーのスター選手たちは続々とリブゴルフへ移籍していった。
「私が戦う場は、あくまでもPGAツアーだ」とPGAツアーに忠誠を誓う言葉を口にした大物選手たちが、手のひらを返したようにリブゴルフへ移っていったことは、ファンにとっても、選手仲間にとっても、ショッキングな出来事だった。
推定1億ドル(約158億9000万)から1億2500万ドル(約198億7000万)の移籍料を受け取ったと言われたケプカの移籍は、その代表例であり、当時の最大の移籍劇だったと言っていい。
PGAツアーの大物選手たちが移籍を決めた最大の理由は、リブゴルフから提示されたビッグマネーだったに違いない。しかし、彼らは「お金で動いた」とはもちろん言わず、ケプカを含めた大半の元PGAツアー選手たちは「PGAツアーは試合数が多すぎて心身が疲弊する」「家族と過ごす時間が取れない」等々、PGAツアーに対する不平不満を並べたてた。
その上で、「リブゴルフなら少ない試合数で効率的に賞金を稼ぐことができる」「リブゴルフは選手にリスペクトを払い、大事にしてくれる」といった魅力を移籍の理由に掲げていた。「リブゴルフは理想郷だ」と絶賛する選手もいた。
だが、世界ランキングの対象ツアーには、いつまで経っても承認されず、リブゴルフ選手たちの世界ランキングは、みるみる下降。その結果、リブゴルフ選手たちの多くは、メジャー4大会への出場資格を満たすことができなくなっていった。
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