ケプカはPGAツアーへの「出戻り」が電撃決定…続く「リブゴルフ脱退候補」3選手の心の内は
先にリブゴルフを去った選手たち
そんな現状に業を煮やし、リブゴルフから離脱した選手は、ケプカ以前にも数名いた。PGAツアーは、リブゴルフから離れた選手がPGAツアーへの復帰を希望したとしても、最後にリブゴルフの試合に出たときから1年間はPGAツアーへの出場を停止するというペナルティを規定している。
36歳の英国人選手、ローリー・カンターは、2024年序盤にリブゴルフから離れ、古巣のDPワールドツアーに罰金を支払った上で出戻り、欧州で戦い始めた。そして世界ランキングのトップ50以内に入り、1年間の出場停止期間が過ぎ去った2025年3月にプレーヤーズ選手権でPGAツアーに復帰。リブゴルフ選手がPGAツアーに出戻りで出場した初の例になった。
スペイン出身の25歳、エウヘニオ・チャカラは「世界ランキングのポイントが稼げるという約束が守られていない」「リブゴルフには、お金以外に何もない」と語り、2024年シーズン終了後にリブゴルフから脱退。1年間の出場停止終了後の2025年7月、米欧共催のジェネシス・スコティッシュ・オープンで返り咲くことができた。
チリ出身の30歳、ミト・ペレイラは、リブゴルフの2025年シーズンを終えてシード落ちとなると、「チリ人としての人生を楽しみたい」と語り、PGAツアーへの復帰を目指すことなく、プロゴルフ界から引退してしまった。
リブゴルフを批判していたケプカ
2022年に弟のチェイスと一緒にリブゴルフへ移籍したケプカは、巷では「巨額の移籍料に目がくらんだ」と言われてきた。だが、近年、米ゴルフ雑誌のインタビューに応えた際には「心機一転を願って、戦いの場を変えた」と語っていた。
2017年から2019年までにメジャー4勝を挙げ、「メジャーに強い男」と呼ばれたケプカだが、以後は故障や不調が重なり、「自信を失いかけていた。リブゴルフへ行って(自信を)取り戻したいと思った」。
新天地での起死回生を目指してリブゴルフへ移籍したケプカは、早々に2023年全米プロを制し、メジャー5勝目とリブゴルフ選手による初のメジャー制覇を成し遂げて、すっかり自信を取り戻した。
しかし、2023年に弟チェイスがシード落ちしてリブゴルフから去ったころからは、リブゴルフに対する不満を口にするようになった。2024年には「リブゴルフは、なるべき姿になる予定から、すっかり遅れている」と語り、世界ランキングのポイントを稼ぐことができない状態を批判した。
そして2025年は、リブゴルフで1勝も挙げられない初めてのシーズンとなり、メジャー4大会では3大会で予選落ちとなった。その結果、リブゴルフへの不満が一気に高まったのか、それとも再び自信を喪失し、さらなる心機一転を望んだのか。そのあたりの真意を明かすことなく、ケプカはリブゴルフから去ることを決めた。
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