ケプカはPGAツアーへの「出戻り」が電撃決定…続く「リブゴルフ脱退候補」3選手の心の内は

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デシャンボーらはケプカに続くのか

 かつてリブゴルフからビッグマネーをオファーされても、甘い誘惑を断ち切ってPGAツアーに居残った選手たちやそのファンの間には、巨額のペナルティの有無にかかわらず、ケプカの復帰を受け入れがたいという感情が根強く残るだろうと想像される。

 しかし、それでもPGAツアーがケプカ復帰のシナリオとして、「リターニング・メンバー・プログラム」を素早く制定したことは、ケプカはもちろんのこと、他の3名の選手にも復帰してほしい、そしてツアーを盛り上げてほしいという想いがあるからに違いない。

 ブライアン・ローラップCEOは「このプログラムは1度切りのものだ。1度ドアが閉じられたら、今後、同じオファーができる保証はない」と語り、プログラムは「2月2日まで」という有効期間を設けることで、デシャンボーら3名もケプカに続くことを促していた。

 しかし、翌13日、リブゴルフで開催されたメディアデーに参加した彼ら3名は、リブゴルフに残ることを米メディアに向かって明言した。

 しかし、少々気になる点もある。スミスだけは「今後、何年もリブゴルフに居たい」と、長期残留の意思を言葉にした。だが、デシャンボーは「僕の契約は2026年まである。今年、リブゴルフで戦うことにワクワクしている」と語り、ラームも「僕も今年はリブゴルフで戦うことにフォーカスする」という具合に、2人はまるで強調するかのように「今年」という言葉を口にしていた。

 それは、来年はPGAツアーに戻ることを示唆しているように受け取れなくもない。

 それは深読みだとしても、かつてPGAツアーの大物選手たちが「僕が戦う場所はPGAツアーだ」などと忠誠を誓った数日後に、手のひらを返すようにリブゴルフへ移っていった過去を思い返せば、今回の3名の言葉もどこまで信じていいのやら――。

 まだまだ事態は動きそうな気がしてならない。

舩越園子(ふなこし・そのこ)
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。1993年に渡米し、在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。『王者たちの素顔』(実業之日本社)、『ゴルフの森』(楓書店)、『才能は有限努力は無限 松山英樹の朴訥力』(東邦出版)など著書訳書多数。1995年以来のタイガー・ウッズ取材の集大成となる最新刊『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)が好評発売中。

デイリー新潮編集部

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