「2代目グル」麻原彰晃の次男(31)の肉声を公開! 「徹底抗戦するか靴をなめるしかない」発言の真意とは
「第二のオウム」を危惧
2020年には最高裁判所で遺族・被害者側への約10億2500万円の賠償命令が確定している。公安庁は、立ち入り検査などからアレフは現時点で少なくとも約6億円の資産を保有していると試算するが、前述した強制執行により約4200万円が回収できただけで、一切支払いに応じていないのが現状だ。公安庁はこうした資産隠しを「賠償支払いから逃れるためのものである」と指摘する。
そして、遺族・被害者対策を進めてきたオウム真理教犯罪被害者支援機構は2025年11月に、アレフなどを相手取り資産確認を求める訴えを起こした。機構の調査によるとアレフが活動する施設の所有者が教団と別の名義人に変更されたり、都内の合同会社に2億円超を貸し付けたりしていることが判明。この施設所有者と合同会社の代表はいずれもアレフ信者だというのだ。機構は「こうした行動はすべて資産隠しだ」と指摘し、裁判を通じてこれ以上、関連施設の名義を変えることができないようにしていきたいとしている。令和になった今なお遺族・被害者、被害対策にあたる弁護団は“現在進行形”で教団と闘っていることを忘れてはならない。
「責任逃れをしようとするような状況が続いていて、これは憤りでしかありません」
地下鉄サリン事件で霞ケ関駅助役だった夫の高橋一正さんを亡くした高橋シズヱさんは、後継団体の最近の動向に対して口を極めて批判する。次男については、
「自分が麻原の代わりになったようなものの言い方だったので、これは怖いなって思いましたね。『第二のオウム真理教』がこれから拡大していくんじゃないかと危惧しています」
と今後の不安を訴えた。そして、次男が表舞台に出てこないことを懸念する。
「麻原はどういう活動をしているのかっていうのが見えてましたよね。こういう教義で、こういう修行をするとかテレビに出るなど表に現れていたのに、次男は全然表に現れていなくて何をしているのか分からないのが怖いなと思います」
「ニュースは見るな」
事件から30年たっても賠償責任を果たさないまま活動を続ける後継団体に対して、高橋さんは次のように声を上げる。
「私たちだって命に限りがありますから、いつまでもオウム真理教に関わっているわけにはいかないのです。だから損害賠償金をきちんと払って解散するなり、人生を新しく生き直すなりしてほしいと思っています。そのために私たちも口をつぐんではいけないなと、そんな気持ちで今後も活動を続けていくつもりです」
かつてアレフでも「社会融和」を唱えていた時期があった。元信者によるとかねてより「ニュースは見るな、見たとしても話すな」などの“お達し”が出ているという。信者同士の会話や連絡先の交換なども控えるように言われているとされ、情報を遮断し、より“閉鎖性”を強めている傾向にあることも懸念材料だ。オウム後継団体は、今こそ遺族・被害者の切なる声に耳を傾けてほしい。
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