最後まで泣かずにがんばった “ホテル密会”小川晶前前橋市長が出陣式で見せた「アイドル的人気」と「田久保眞紀氏との違い」「ダブルスコアで勝つ」の予想も
「頑張れー」の温かい声援と万雷の拍手。とてもあのスキャンダルを起こした人とは思えない華やかな出陣式だった。1月5日、前橋市長選が公示日を迎え、小川晶前前橋市長が市内の選挙事務所で第一声を上げた。大逆風が吹いていると思いきや、なぜか優勢が伝えられている小川氏。事実上の一騎打ちとなる自民党が支援する候補相手に「ダブルスコアで勝つ」とまで言われているのだ。
***
「じじ殺し」ぶりは健在
午前8時半過ぎ、小川氏は白のダウンジャケット姿で事務所に現れた。すぐさま支援者が駆け寄ってきて輪ができる。小川氏は満面の笑みで、一人ひとりと握手を交わしていた。“じじ殺し”と言われるだけあって、年配男性が圧倒的に多く、写真撮影を求められたりまるでアイドルのような人気ぶりである。
出陣式に集まったのはおよそ30人のマスコミと100人近い支援者たち。前橋市だけでなく高崎市選出も含む、十数人の県議、市議も応援に駆けつけた。
まず挨拶したのは、選対委員長を務める釘島伸博・釘島総合法律事務所代表弁護士。
「いよいよ決戦の日が来ました。あと2年かかると思ったけれど、前倒しになって私は良かったと思っている。今回は前橋市政のために、どういう政治を市民が選択をするかという大事な選挙です。小川晶が1年9カ月、市民のためにいろいろやってきたことを、さらにもう2年間続けるべきなのか、それとも2年前の旧態依然とした既得権益のための政治に戻したいのかという選択です!」
大歓声が上がった後、県議・市議が紹介され、選挙だるまの目入れ。そして、万雷の拍手の中、襷をかけた小川氏がいよいよマイクを握った。
「泣きのアキラ」は封印
「今日この日を迎えられたのは、お集まりいただいている皆様のおかげだと本当に感謝申し上げます。一番大変な時に声をかけていただいて、支えていただいて、そして、このような状況でも私に期待をしてくれて、そのおかげでこうして襷をかけて市長選挙に再度挑戦することができ…」
すでに小川氏の目は潤んでいた。しかし、堪えながら謝罪の弁を重ねた。
「私の行動により、市民の皆様にご心配とご迷惑をおかけしてしまったこと、出直し選挙をやらなくてはいけない状況になってしまったことについて、改めてお詫びを申し上げます。本当にすみませんでした」
「前橋が変わり、いい流れが出来始めたところで、私がその流れを止めてしまいました。お約束をした公約が道半ばになってしまって本当に申し訳ないと思っています」
「市長を辞任してから1カ月ありました。市内各地を回って、多くの市民の皆さんと対話を重ねてきました。本当に期待していたのに、何やっているんだ、がっかりしたよ、そんな声もたくさんいただきました…」
話を続けるうちに時折、込み上げるものがあるのか目が潤んでくる。すぐ泣くことから「泣きのアキラ」の異名を持つ小川氏。来るか、来るかと見守っていたが、今回は“伝家の宝刀”は最後まで封印した。
そして約10分間の演説を終えると、支援者に拍手で見送られ選挙カーに乗って街頭演説へと向かっていった。支援者よりマスコミの方が多く集まった田久保眞紀前静岡県伊東市長の第一声とは雲泥の差の盛り上がりである。
[1/2ページ]




