巨人「阿部監督」よ、来季こそ懲罰は止めた方がいい “ポスト岡本”候補でも新外国人はあてにならない…まずは個々のレベル向上を【柴田勲のコラム】

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投手陣に関してはそれほど心配ナシ

 投手陣は大勢、ライデル・マルティネスのリリーフ陣がよかったけど、先発陣が後半に来て崩れた。

 なにより新エースとして期待された戸郷翔征が大スランプに陥って、井上温大、赤星優志、フォスター・グリフィンらが故障でシーズンを通して活躍できなかった。11勝を挙げた山崎伊織がいなければもっと苦しくなっていたと思う。

 そこで巨人は新外国人投手、フォレスト・ウィットリー、28歳を獲得した。昨年、ヒューストン・アストロズなどメジャーでプレーしたという。身長は2メートルを超える右の大型投手だ。でもねえ、ダルベック同様に来日して登板しないことにはわからない。現段階で実力は未知数と言っていい。

 投手陣に関してはそれほど心配していない。野手と違って出てくる選手は必ずいる。中継ぎ陣も充実している。

 それよりも、これまた何度か言っているけど投球の基本は外角低めへの制球力だ。最近は球種の多さを強調する投手が多くなっているが、この基本を忘れてはなんにもならない。

 阿部監督は徹底してもらいたい。

巨人が強くないと球界は盛り上がらない

 捕手陣は甲斐拓也、岸田行倫、そして大城卓三とそろっている。甲斐も巻き返すだろうし、岸田も昨年以上に頑張るはずだ。

 巨人は日本ハムから松本剛外野手も獲得した。これからも来季に向けて補強を進める可能性がある。

 最後になるが、今年の巨人、阿部監督にはとにかく「頑張れ」と言うしかない。下手をすればBクラスもありうると見ている。

 私は巨人が強くないと球界は盛り上がらないと思っている。なんやかんや言ってもまだまだ人気があるし、マスコミからの注目度も高い。

 V9時代は「くたばれジャイアンツ」なんて言われたが、他球団のファンの中には「頑張れジャイアンツ」と思っている方もいるのではないか。

 時代も本当に変わってきたなあ。こんなことを想いながら、2026年の年明けを迎えている。

(※)11月からアデレードジャイアンツの一員として参加し、21試合で打率3割1分8厘、チームトップタイの3本塁打、16打点の成績を残した。

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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