「辛口コラムニスト」が選ぶ「2025年」ベストドラマ 27年朝ドラ「脚本家」による傑作コメディに唸らされた!

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2026年、林操の願い

アナ:今の箇所はオンエアでカットになると思いますが、そう思うからこそ正直に言えば、林さんの政治的魂の叫びには、それなり以上に共感できます。

林:おお、ありがとう。それならこちらも正直に言えば、ワーストの1位には別のドラマを並べる考えもあったのよ。旧ジャニーズ系やアミューズ系、ナベプロ系、吉本系、その他いろいろの大手ゲーノー事務所がいまだにキャスティングから企画にまで手も口も出しているようで、その挙げ句、見るも無惨な結果に終わるドラマがまだまだ多かったから。

アナ:そのワーストの1位を選び直した理由は?

林:テレビドラマの世界を浸食する馬鹿とズルの悪影響が、ゲーノーどころかセーカンザイ方面からも強く及んでくるような気配を感じたからです。すでに触れたけれど、ニッポンと中国が言葉の戦争をオッ始めたり、「働いて」発言が新語・流行語大賞を制したり、官邸の幹部が核武装の検討を唱えたりというのが、きっかけとしては大きかった。

アナ:うんうん、よくわかります。

林:ホントはもっとテレビドラマ、いや、さらに広げてテレビ全体の話をしたかったのよ。2025年はTVerのサービス開始、Amazon Prime VideoとNetflixのニッポン上陸から10周年――ついでにradikoのスタートから15周年――という節目の年で、つまりこの国のテレビ放送の衰退が「今そこにある危機」として眼に見えるようになってから10年目という年でした。BS松竹東急の終焉やBS4Kからの民放撤退騒ぎも起きて、衰退や危機が続いていることも明々白々。語るべきことは山積みだった。

アナ:そのとおりでしょうね。

林:NHKがネット事業をドンと強化し凶悪化させたこと、次の会長人事が固まったこと、その一方で「NHKから国民を守る党」の流れが、ますます不思議なことになってきたことも大きかったよね。いやもう2026年は、前から冗談で言ってきた「NHKから非国民を守る党」をリアルに結成しなきゃいけないかもしれない。

アナ:林さんが政治活動に入られると、この番組も存続がさらに難しくなるかもしれません。

林:なぁに、ネットがあるじゃない。……嗚呼、こうやってテレビは衰退してきたんだねぇ。無難上等、無事これ名馬、コンプライアンス命……。

アナ:あ、林さんが涙目に……。さぁ、この収録は終わりにして、呑みに行きましょう! では皆さん、2026年が皆さんにとってよい年になりますように。

林:そして、テレビドラマに傑作快作が少しでも増えますように! そしてそして、ゲーノー界とセーカンザイ界と世界から馬鹿とズルが少しでも減りますように!

――前編【2025年「ドラマ総まくり」 辛口コラムニストがフジテレビの「警察モノ」連発を叱る!】では、2025年の連続ドラマ・ワースト3位を発表!

林操(はやし・みさお)
コラムニスト。1999~2009年に「新潮45」で、2000年から「週刊新潮」で、テレビ評「見ずにすませるワイドショー」を連載。テレビの凋落や芸能界の実態についての認知度上昇により使命は果たしたとしてセミリタイア中。

デイリー新潮編集部

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