「辛口コラムニスト」が選ぶ「2025年」ベストドラマ 27年朝ドラ「脚本家」による傑作コメディに唸らされた!

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

2027年の朝ドラも期待

アナ:SF的な要素は、物語を生み出したり進めたりするための仕掛けなんでしょうが、そういう仕掛けが物語や世界観のなかで浮くことなく、よく機能していました。

林:そうだったよねぇ。現実を生きている自分の身の回りに宇宙人やら未来人やらがいないことが不思議に思えてくるレベル。

アナ:ドラマ3要素のホンとヒトが高水準ということになると、残るシゴトはどうでしょう。

林:富士吉田界隈の街並みや富士山、富士五湖を、押しつけがましくなく綺麗に捉えた撮影と編集には感心しました。フジ系の「北の国から」や「Dr.コトー」のような「どうだ! 美しいだろ! 感動しろ!」的な田舎や自然の見せ方とは違う、コメディに相応しいものだった。

アナ:わかります。長回しではなく、サッと挿入される風景が効いていましたよね。

林:一方で、コメディであることを強調するような音楽、編集、特撮は、ちょっともったいなかったかなぁ。笑える芝居に笑える音や笑える映像処理をプラスしちゃうと、コメディを突き抜けてコントになっちゃう。そういうところがわりとあって、あれをもっと抑えめにしていたら、文句のつけどころが見つからない大傑作になったかと。

アナ:バカリズムさんは2027年のNHKの朝ドラで脚本を担当されることも決まりました。朝ドラであれば、そういったシゴトの面でもさらに水準が上がるかもしれませんね。

林:またしてもNHKのドラマに期待するようなことを言うのは気が進まないんだけれど、いやこれ本当に期待してます。

2025年、林操の政治的魂の叫び

アナ:いやぁ、今回も「熱中時代」「犬神家の一族」「キイハンター」が年間ベスト3だと発表されたときには、いくら林さんでもタイムリープで飛躍しすぎ、どうなることかと思いましたが、ベストの1位まで教えていただくと、以外に健全・穏健、納得度も高めで胸をなでおろしています。

林:あれ? ワーストの1位に政治ネタをブチ込んだときはドギマギしてなかった?

アナ:それはなかったわけではありませんが……

林:じゃ、ついでにここで、政治的魂の叫びをやっとくかね。これをやらないと「PJ」や「波うららかに~」のくだりだけ見聞きして誤解・曲解した皆様に火ィつけられたりするから。

 ――ますますならず者になる中国・ロシア・北朝鮮、どんどん頼りがたくなる米国を見れば、ニッポンも軍拡やら改憲やらをやらなきゃいけないのかもしれないけれど、やるならちゃんとやってくれよ! 戦前・戦中のような、いや、それよりさらに酷いレベルの馬鹿やズルどもにやられるんじゃ、おっかなくて仕方がないから。馬鹿な大将、敵より怖い、ズルな取り巻き、大将より悪い。――以上。

次ページ:2026年、林操の願い

前へ 1 2 3 4 次へ

[3/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。