紅白の「81.4%」は現代では不可能…世帯人数の激減で激変した、視聴率の「計算式」と「価値」
過去との比較は無理
64作目となったNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の全話平均の世帯視聴率は9・5%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)。この数字は「歴代ワースト2位」だと一部で報じられた。だが、40年前、50年前のデータを引っ張り出し、比べるのは無理がある。世帯視聴率の仕組みを考えれば、道理に合わないことが分かる。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】
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世帯視聴率はその番組をどれくらいの世帯が観ていたかの割合を表す。...

