箱根駅伝で「東大リレー」を実現させた秋吉拓真選手 “最後の箱根”の先に見据える驚きの“二刀流”進路

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来季は大学院と実業団の「二刀流」

「箱根駅伝を経験し、陸上に対するモチベーションがさらに高まり、『陸上をしていてよかった』と心から思えましたし、自分自身の結果を受け止めながら、さらに上を目指していきたい」

 そう意気込む秋吉選手は、大学卒業後の来年4月からは東京大学大学院に進学。学業を続けながら、創部1年目でのニューイヤー駅伝への出場を決めたM&Aベストパートナーズに入部することが決まり、青山学院大学で「山の神」と呼ばれた神野大地選手や、秋吉選手の地元・兵庫県の須磨学園出身で、中央大学でも活躍した堀尾謙介選手らが揃うチームで、さらなる高みを目指していく。

「これまでに関わることのなかったような実力派の選手が揃っているので、僕も食らいついていきたい。まだまだ自分の可能性を感じる部分はあるので、実業団の恵まれた環境でトレーニングを重ね、ランナーとして何段階もレベルアップしていきたいですし、来年も2年連続でニューイヤー駅伝の出場権獲得に貢献できるように頑張りたいです」

 少し気は早いが、2027年の元旦は上州路で、秋吉選手の力走が見られるかもしれない。

 第1回【東大生ランナーが箱根駅伝に“2度目の出場” 「秋吉拓真選手」が高3夏まで部活を続けながら“東大に現役合格”を果たした秘訣】では、東大生箱根ランナー・秋吉拓真選手に、いかにして部活と勉強を両立させ、東大現役合格を果たしたのか…その秘訣を伺いました。

ライター・白鳥純一

デイリー新潮編集部

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