東大生ランナーが箱根駅伝に“2度目の出場” 「秋吉拓真選手」が高3夏まで部活を続けながら“東大に現役合格”を果たした秘訣
2025年も残りわずかとなったが、新たな年の訪れとともに、20校21チームのランナーが往復217.1kmの難関に挑む箱根駅伝が幕を開ける。
25年1月に行われた前回大会で、学生連合の一員として8区を区間7位で激走し、古川大晃選手(当時、東大大学院・博士4年)との「東大リレー」が話題を呼んだ東京大学の秋吉拓真選手(あきよし・たくま/4年)も、2度目の晴れ舞台に向けて静かな闘志を燃やしている。学生最後の箱根路で、「東大初の区間記録相当(※)」を目指す秋吉選手に、陸上競技との出会いや、練習と並行しながら勉強を続け、東京大学の合格を掴んだ学生時代のエピソードを伺った。
(※)学生連合はオープン参加のため、区間賞の順位にはカウントされない。
(全2回のうち第1回)【取材・文=白鳥純一】
【写真で確認】さあ行こう2度目の箱根路へ…現役東大生選手・秋吉拓真選手がこよなく愛するランニングシューズ
「6月にルールが変わり、関東学連選抜の一員として2回(※以前のルールでは1回だった)まで出場出来るようになったので、さらにレベルアップした姿を見せられたらと思っています」
昨年の箱根駅伝で秋吉選手は、関東学生連合チームの一員として復路の8区を激走。「繋ぎの区間」と言われる平塚から戸塚までの21.3キロを、区間7位(※関東学生連合はオープン参加のため公式記録に反映されない)相当で走り抜けた。
「海沿いを走る序盤は快調に走れていましたが、15km手前の遊行寺の坂を過ぎたあたりから続く緩やかな登り坂に苦しめられて、後半に力を残しておかないと大変なコースだなと感じました。箱根駅伝自体はすごく楽しく走れて良い思い出になりましたが、『もう少しタイムを伸ばせたのでは?』と感じるところもあって、二度目のレースはどこを任されるかわかりませんが、箱根はさらに上の順位で駆け抜けられたら」と意欲も覗かせる。
箱根駅伝は、本番で実力を発揮できない選手の多さから「魔物が潜んでいる」と言われることもあるが、秋吉選手はいたって冷静に本番を迎えていた。
「最初は『とてつもなく緊張するんじゃないか』と思っていましたが、その予想に反して、不思議なくらい平静でいられて、むしろ箱根を走れる楽しみな気持ちが優っているような状況でした。沿道に多くの方が詰めかける中でのレースだったので、気持ちはすごく昂っていましたが、普段通りのコンディションでレースに臨むことができたように感じています」
平塚中継所では、8区を走る古川大晃選手(当時、東大大学院・博士4年)との「東大リレー」も実現。トップ選手の通過から20分以内にゴール出来なければ繰り上げスタートになる状況だったが、秋吉選手を信じて待つ古川選手の思いに、力走で見事に応えた。
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