岸田文雄元首相まで“宣伝利用” 海外オンラインカジノを普及させて日本のポーカー愛好家を「ギャンブル漬け」に…日本最大のポーカー大会「JOPT」の実像

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ポーカーユーチューバーに憧れて破産した会社員も

 ウェブコインを介した詐欺も横行していると続ける。

「例えば、100万円分のコインを80万円で買い取ります、などと持ちかけて、金だけもらってドロン。借金の踏み倒しもそこら中で起きていて、SNS上には“この男に詐欺られた”などと告発する書き込みが散見されます」(同)

 ウェブコインを介したポーカーにハマり破産した20代の男性会社員は「自分はギャンブル依存症だった」と振り返る。今、彼は数百万あった借金を親の支援で整理し、ポーカーから足を洗い、再起を図っている。

「ポーカーユーチューバーに憧れ、毎日のようにアミューズメントカジノやポーカー大会に参加していました。気づけば毎月20〜30万円近い金を浪費し、借金だらけに。いつかポーカーで食って行こうと夢見ていましたが、すべてが幻想でした」(破産した20代会社員)

 このような原因を作り、対処もしないままJOPT2代目社長が「マインドスポーツの啓蒙」などとクリーンさを強調して政治家に接近している点も見過ごせない。

 今年6月と10月、JOPTはホームページ上で「ポーカー文化振興議員連盟」総会に参加した様子を掲載。JOPTの亀井翼代表が議連会長である木原誠二衆議院議員やメンバーの岸田文雄元首相ら自民党の重鎮と会議をする様子をこれみよがしに写真入りでアップしていた。

〈「日本ポーカー業界の現状と課題、ポーカー議連との連携について」の説明を行い、国際標準のポーカートーナメント実現に向けた課題や議連/業界団体における取り組み期待などについて、議員の皆様からの質疑に答えました〉(JOPTホームページより)

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