高倉健、倍賞千恵子、渥美清、佐久間良子…男と女、出会いと別れ、古き昭和が心に染みる年末年始の映画4選【冬の映画案内】

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 賑やかなクリスマスが終わり、新年まで数日間でふと覚えるもの悲しさ。去りゆく年に馳せる思いとは、年ごとに大きくなっていくものかもしれない。年末年始が登場する日本映画は、そんな微妙な思いを静かに揺らす名作ぞろいだ。寒い夜にじっくりと見入りたい4本を、映画解説者の稲森浩介氏が紹介する。

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〇「駅 STATION」(1981年)

 北海道の厳冬と盛夏を背景に、警察官でオリンピック射撃選手である三上英次(高倉健)と、3人の女性たちの出会いと別れをそれぞれ描く。...

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