「スタバで酒盛り」「世界遺産で排便」 中国人の“観光公害”、次なる被害者は韓国 「ソウルでは『中国は出ていけ』とデモが」

国際 中国

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 中国は政府にとどまらず、人民もまた常軌を逸した挙動でひんしゅくを買っている。とりわけ韓国では現在、これまで日本で繰り返されてきた以上のすさまじい“光景”が展開され、怒りの声が上がっているという。

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 インバウンドの過熱とともに、訪日中国人によるトラブルが顕在化したのはご存知の通りだ。所構わず地べたに座るほか、トイレの使い方から喫煙マナーまで、有名観光地などは日常的に“被害”にさらされてきた。

「韓国では9月末、中国本土からの3人以上の団体観光客を対象に、来年6月末までの期間限定措置としてビザ免除が始まりました」

 とは、在韓ジャーナリストの金敬哲氏である。

「さっそく10月は対前年比約20%増、11月は26.8%増と、訪韓中国人が急増しました。デパート御三家の一つ『新世界百貨店』の免税店と明洞店では中国人の来客数が90%増え、売り上げは40%アップ。韓国銀行の試算では、中国人観光客が100万人増えるごとに国内のGDPが0.08ポイント押し上げられるという。だから政府は中国人に来てほしいのです」(同)

 観光業界などは、ビザ免除措置の期限を延長するよう政府へ申し入れているという。ところが、

「一般市民は中国人を決して歓迎していません。実は今回のビザ免除措置には、60%以上の国民が反対しています」(同)

 というのも、

「もっぱらマナーの悪さが批判されています。10月以降、中国人観光客の“行状”はメディアでたびたび取り上げられてきました」(同)

スタバで酒盛り

 その金氏が続けて、

「中でも、観光地での中国人の排泄行為が大きな問題になっています。ソウルにある朝鮮時代の王宮『景福宮』の石垣の下で、中国人の男女が並んで排便をする姿が撮影され、ニュースでも取り上げられました。また世界遺産である済州島の漢拏山でも、子どもが排便していたと報じられている。こうした行為は、特に韓国の若者から“排便テロ”と非難されています」

 飲食店でのトラブルも後を絶たないといい、

「京畿道にある焼肉店で10月、数人の中国人が来店し、禁煙にもかかわらず煙草を吸い始めた。店員がとがめたのにやめようとせず、彼らが帰った後にトイレを見たら、便器のふたが割れて床は小便で汚れていたというのです。こちらもSNSで拡散され、多くの批判を浴びました。また同じ京畿道のスターバックスで、中国人が焼酎やチキンを持ち込んで酒盛りしていた様子も報じられています」(同)

韓国では「反中デモ」が

 韓国では、昨年末の非常戒厳令発令後、尹錫悦前大統領が「中国人スパイ」などに言及したこともあり、弾劾された尹氏を支持する保守派が断続的に「反中デモ」を行ってきた。

「そこに今回のビザ免除措置が重なり、ソウルの繁華街などでは『中国は出ていけ』といった過激なスローガンが飛び交っています。対して李在明大統領は、デモを徹底的に取り締まる姿勢を示していますが、現在も毎週のように数百人が集まっています」(金氏)

 中国事情に詳しいライターの西谷格(ただす)氏が言う。

「団体客のビザ免除で、十分なマナーが身に付いていない人たちまで韓国へ行けるようになったため、非常識な行為は増える可能性があります。中国人はマイペースで自分本位に見える人も多い。海外でも、自国にいる時のように振る舞う事例が見受けられます」

 中国が訪日自粛を呼びかけてから1カ月。韓国にはますます“困った人々”がやって来そうな気配だ。

週刊新潮 2025年12月25日号掲載

特集「日本人は辟易…ヤクザな中国を暴く」より

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