高市首相のベストプランで解散は何年のいつの季節なのか2026年政界「未来予想図」

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衆院議員定数の削減は

「官邸幹部の発言や林氏の問題など、スキャンダルや失言はいつハジけるか想定できませんが、2026年度予算に国民民主が賛成する流れで、“少し先”までは見通せるようになった印象がありますね」(同)

 予算通過後の懸案のひとつは、日本維新の会が強硬に主張する衆院議員定数の削減だ。

「成立は相当難しい、あるいは無理だと見られています。高市氏と馬が合う維新の吉村洋文代表から見て“高市氏が頑張った姿”をどれだけ見せられるかがポイントだとの指摘もあります。煮え切らない自民を見捨てて維新が連立を去るのか、分裂して一部が残り、代わって国民民主が連立に参画するのか、いくつかのシナリオが語られています。が、連立離脱したところで維新が議員定数削減を果たせるかというと微妙。現在掲げている“1割削減”から若干後退しても与党のままでいて何らかの果実を得ようという方針を取るかもしれません」(同)

 維新に関しては、「国保逃れ」という重大な疑惑が生じている。年明けに野党の追及が厳しくなるのは必至で、どれだけ強気で自民党側に迫れるかは怪しいところではある。

高市プランとは

 予算成立後には「骨太の方針」が打ち出される見込みだ。

「そこに高市氏のやりたいことが盛り込まれることになります。会期末が近づくにつれて立民が内閣不信任案を出すか否かにも注目が集まっていく。不信任案が出た時点である程度の内閣支持率があれば高市氏は衆院を解散するでしょう」(同)

 その際に形勢が悪いからということで立民が解散を避けたいと思っていても、通常国会において2年連続で不信任案を出さないで良いのかという圧力もかかっているはずだ。

「高市氏にはとにかく、やりたいことを政策に落とし込んで実現するとの思いがあります。計画のひとつとして伝わってきているのは、2027年春の統一地方選をこなした後のタイミングで衆院を解散し、この年秋に任期満了を迎える自民党総裁選を無風にしようとするものです」(同)

 支持率を見れば、高市内閣の未来予想図は明るいものになる。一方で、ここまで見たようにマイナス要因も数多い。働いて働いて、プラン通りに事態を運べるか否か――。

デイリー新潮編集部

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