「新米5キロ3000円台」の衝撃…迫りくるコメ価格「暴落のXデー」、関係者が危険視する“3つのタイミング”とは?
コメ暴落のトリガー
「今、特に集荷業者と卸売業者は“チキンレース”の真っ最中だと言えます。コメ価格の高騰を踏まえて高値でコメを買い占めて売ろうとしましたが、あまりの金額に消費者からそっぽを向かれました。このまま在庫を抱えていると、いつか暴落してしまいます。損を覚悟で在庫を放出すれば、自分が暴落のトリガーを引くことになってしまう。関係者から期待が集まっていた『おこめ券』の配付も、見送る自治体が増える一方です。赤字を最小限に抑えるため、集荷業者と卸業業者はいつか在庫を安値で放出せざるを得なくなりますが、そのタイミングが決算を迎える3月ではないか、というわけです」(同・記者)
「来年6月」と予測しているのは、米卸最大手・神明ホールディングスの藤尾益雄社長だ。
「藤尾社長は12月2日、新潟県新発田市で開かれたコメ生産者向けの講演会で『このまま国産米が売れない状況が続けば、6月の民間在庫が230万トンと過去最大に達する。これまでの経験で民間在庫が220万トンを超えた年は価格が暴落しているので、来年2026年6月に暴落が起きる可能性がある』と訴えたのです。一方、鈴木農水相は来年1月から6月にかけて備蓄米の買い入れを再開すると発表しました」(同・記者)
備蓄米の入札も開始
農水省は合計7回の競争入札が実施される予定だと発表している。これで国が暴落寸前、あるいは暴落したコメを“買い支える”結果になるかも注目が集まっている。
Xでは消費者が「コメ暴落」を待ち望んでいることが分かる。《暴落すればいい。消費者の勝ちだ》、《主食米の高騰はおかしい》、《暴落は言葉として正しくない暴騰してどこまで値を戻すかって話じゃないか?》、《5kg3000円以下にすべき!》──という投稿が継ぎから次へと表示される。
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