「ナプキンと女物のパンツを買ってこい!」 ロンドン公演でも活躍の力士・翔猿の凄絶パワハラ 付け人の顔面を蹴り上げる暴行も

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“お前が湯船に漬かれ”

 イジメは、肉体的なものにとどまらない。

「翔猿は金銭面も意地汚いのです。関取は、場所や巡業のたびに“骨折り”と呼ばれる3万円ほどの謝礼金を付け人に支払うのが慣例です。しかし、彼はこれを出し渋るといいます。薩摩翔など出張中、翔猿のちょっとした荷物を失くしたことで言いがかりをつけられ、昨年11月場所から計9万円の骨折りをもらえていないそうです」(前出の追手風部屋関係者)

 精神をくじかれた薩摩翔。どうやら翔猿からイチャモンを日夜つけられていたようだ。

「沸かした風呂が熱かった時、翔猿はわざわざ彼を呼び出し“おまえが湯船に漬かれ”と、入浴を強要したと聞きます。そもそも薩摩翔が風呂を入れたわけではないのに、難癖をつけたということです。翔猿は一事が万事この調子で、イジメを受け続けた薩摩翔はメンタルが追い詰められていったそうです」(同)

 さかのぼれば、翔猿は他の若い衆に対するパワハラも再三だったという。

「薩摩翔だけでなく、これまでの付け人たちに対する振る舞いも傲岸不遜。少しのミスでも見とがめて暴言を浴びせたり、何日間も無視をしたりと、陰湿なイジメを繰り返していたといいます。また、翔猿はなるべく外食でカネを使いたくないせいか、自宅に女性を招くことが多い。その際、付け人でない若い衆にまで鍋などの料理を作らせ、出来上がったらすぐさま、その若い衆を帰らせるそう。唐突に“ナプキンと女物のパンツを買ってこい”などと、相撲とは無関係の雑用を強いることも多々あったと聞いています」(追手風部屋関係者)

本人に聞くと……

 さて、こうした件について、当事者は何と答えるか。

 まずは今月2日の昼前、自宅から目と鼻の先にある追手風部屋まで歩いて向かおうとする翔猿に聞いた。

――協会のコンプラから呼ばれた?

「いまは急いでいるので」

――4名もの付け人が辞めていると聞きましたが。

「辞めた? ウチの部屋を、ですか? そんな事実はありません」

 翔猿はそう言いながら、逃げるように追手風部屋に入っていった。

 ここですぐさま追手風親方の携帯電話を鳴らすと、以下のように応じた。

――翔猿のパワハラについて取材しています。

「はい、はい、はい」

――協会のコンプラが調査中のようですが。

「まあまあ、自分からは何も言えないので、協会に聞いてください」

――大翔浜(だいしょうはま・29)、日翔志(ひとし・27)、大翔(だいしょう・24)、大雄翔(だいゆうしょう・22)の4名がパワハラやイジメで翔猿の付け人を辞めたと聞きます。

「いや、それで辞めちゃうわけでもない……。大翔浜はやる気がなくて辞めたんですよ」

――翔猿は暴力ともいえるひどいぶつかり稽古をするという話が。

「いやいや、協会に聞いてください」

 そこで相撲協会に、翔猿の付け人が4名も辞めていること、イジメの実態、コンプライアンス委員会による調査の件などを書面で問い合わせた。すると電話で、

「回答なし、ということでお願いします」

 と答えた。

 ***

 今年だけでも、いくつもの部屋でパワハラが問題となった角界。これまで幾度も疑われてきた“自浄能力”が発揮される時は来るのだろうか……。

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デイリー新潮編集部

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