出産直後の赤ちゃんをカッターナイフで…頭部と両手足だけ勤務先の冷蔵庫に“9カ月間放置”した風俗店勤務女の「不可解すぎる供述」

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「そばに置いておきたかった」。女はそう供述しているというが、あまりに残虐かつ場当たり的な犯行で理解しがたい。なぜ女は「孤立出産」に踏み切り、産まれてくる尊い命を救おうとしなかったのかーー。

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従業員共用の冷蔵室の中で発見

 警視庁は12月18日、死体遺棄と死体損壊の疑いで風俗店従業員の小原麗容疑者(22)を逮捕した。

 事件が発覚したのは今月6日。東京都錦糸町の派遣型風俗店から「従業員の待機所の冷蔵庫の中から赤ちゃんの遺体のようなものが見つかった」と110番が入った。警視庁が調べると、生後1カ月以内の乳児の頭部と手足と判明した。

「手足は食品保存容器に、頭部は紙皿で覆った上ビニール袋に入れられ、数カ月前から置かれていたようです。冷蔵庫は従業員が共用で利用していたので、誰も他人が入れているものには関心がなく遺体だと気づかなかった」(社会部記者)

 その後、警察は全従業員へのDNAと指紋採取を任意で実施。小原容疑者は1週間後に採取に応じ、ビニール袋や紙皿についていた指紋や赤ちゃんのDNAが本人と一致したため逮捕に至った。「自分が産んだ遺体を損壊して、遺棄したことは間違いありません」と認めているという。

妊娠に気づいていたが「誰にも相談できなかった」

 本人の供述によると、産まれたのは今年3月で場所は店の待機所だった。

「『出産した直後から赤ちゃんは泣かずに動いていなかった』『自分も気を失ってしまい、しばらくして目が覚めると赤ちゃんは変色しており、このままにしておいてはいけない、バラバラにしようと思った』と語っています。産婦人科に通っていた形跡はなく、本人は妊娠に気づいていたが、誰にも相談できなかったようです」

 切断に使ったのは「コンビニで買ったカッターナイフ」。

「店の近くのホテルのベッドの上で解体したと。遺体の状況を見る限り矛盾はないようですが、本当にカッターナイフで遺体をバラバラにできるのか、これから検証するようです」(同)

 不可解なのは、バラバラにした遺体のうち胴体のみを「ビニール袋に入れて待機所のゴミ箱に捨てた」点。なぜ手足と頭部は捨てなかったのか。

「『子供をそばに置いておきたかった。すべてが冷凍室内に収まらないので胴体部分は捨てた』と語っています」(同)

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