「お父さんが右翼活動をしていたことには触れられたくない様子」 高市首相に3000万円献金した「謎の宗教団体」代表女性の素顔
「お父さんが右翼活動をしていたことには触れられたくない様子だった」
およそ157平方メートルの敷地に、延べ床面積は約228平方メートル。そんな「神殿」を擁する「神奈我良」の代表役員は、川井徳子氏(67)。奈良県内で手広く事業を展開する「ノブレスグループ」の代表を務める女性である。
登記簿などによれば「神奈我良」が設立されたのは1966年で、川井氏が代表に就いたのは00年のことである。
「徳子さんの父親は、地元で運送会社を経営する傍ら、自ら立ち上げた民族派団体の代表に就いていました」
とは、川井家を知る関係者である。今回の宗教法人も父親が開設しており、当時は「公道社精神道場」という名称であった。
「ご家族はもともと、現在の神殿がある場所に住んでいました。当時はお父さんの関係者らしき人たちがよく集まっていましたね。宗教法人の名称は、徳子さんが代表に就いた際に変更されたのですが、彼女は、お父さんが右翼活動をしていたことには触れられたくない様子でした」(同)
遺族間で相続トラブル
その父が89年に亡くなると、遺族間で相続トラブルが発生。実母や姉と対立した川井氏は、いったん奈良を離れて四国に渡るのだが、97年には父の会社を引き継ぐことに。自著『不動産は「物語力」で再生する』(東洋経済新報社)には、こんな記述が登場する。
〈父の死後、母が経営者となっていた会社は、私の知らないうちにすっかり行き詰まっていました。(略)運送会社の年商100億円が、この数年間に半分にまで減ってしまっていたのです。(略)そして二十億円近い借金を抱えた会社の経営に私が携わることになりました。私の会社は、不良債権ばかりの状態からスタートしたのです〉
先の関係者が続けて言うには、
「98年には、後のグループ名となる『ノブレス』社を創立し、以降は物流だけでなくホテルや飲食店といった観光事業や不動産事業にも手を広げていきます。また06年には、京都の南禅寺塔頭(たっちゅう)の跡地にある日本庭園『何有(かいう)荘』を取得。その3年後には米オラクルの創業者で、富豪のラリー・エリソン氏に売却したことでも話題となりました」
ノブレスグループのホームページによると現在、傘下企業は7社で、従業員数は合計1200人超。そのうち、ホテルやレストランを経営する「ワールド・ヘリテイジ」社の直近の売上高は、34億円に上る。
後編では、神奈我良が高額寄付を行っていることについて、専門家による疑問の声を紹介する。






