37歳プロレスラーに「結婚するならこの人」と思わせた彼女の行動

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 人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。

 そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。

 今回登場していただくのは、10月25日に華燭(かしょく)の典を挙げたプロレスラーの翔太さん(37)と、ダンサー、女優で会社員の青羽(あおば)ひかりさん(28)。

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ただの仕事仲間

 2018年4月。音楽・演劇・プロレスが融合したイベント「魔界」で二人は共演。翔太さんは真田十勇士の一人・三好伊三を演じており、ひかりさんが伊三の妹・清海役で加わった。

 彼は、妹役のはつらつとした雰囲気に「たくましいなあ」。一方、彼の声やキレのある動きに「声が通る人だな。いい俳優さんだなあ」と彼女。当人がプロレスラーとは知らなかった。

 その後も長く共演が続くも、関係性は「仕事で会う人」に過ぎなかった。

 21年12月、クリスマスも過ぎ、年内最後の試合を終えた翔太さん。直前に当時の交際相手と別れ、「誰かに話を聞いてほしいなあ」と思う彼の脳裏に浮かんだのがひかりさんだ。彼女がコロナ禍で福岡県に帰省しない旨をインスタにアップしたのを見ていたという。

 仕事ではいい先輩で、下心も感じなかったひかりさんはOKして食事へ。フラれた愚痴を延々聞かされたが、これを機に時々一緒に食事するようになる。

 22年2月、翔太さんがコロナに罹患。魔界の稽古にも出られない彼に、仲間からの“救援物資”を自宅まで運んだのが彼女だ。ドアノブにかけた袋には「請求書」。そこには「時間かけて運んだんだから、今度おごってください」と書かれていた。彼は彼女を「かわいらしいな」と思い始める。

 当の彼女は「食の好みが合い、行きたいご飯屋さんに行ってくれる先輩」と思うだけだった。が、誘われる回数が増えたため「私のこと好きなんだろうな」と感じてはいた。

「押し切ってくれる人が好き」

 同年春、ひかりさんは会社員となったが、続くコロナ禍でほぼリモート勤務に。仕事の相談も先輩社員にできず鬱(うつうつ)々としていた。悩みがピークに達した頃、彼からの電話で4時間も悩みを聞いてもらった。少しスッキリし、一晩寝て目覚めた瞬間、彼のことを「好きかも!」と思い始める。

 5月24日、通例の居酒屋デートではなく「ライオンキング」を観劇し、渋谷のバーへ。交際開始を「決めに来て!」と期待する彼女に、彼からの言葉はない。

 結局、バーを出て居酒屋へ。彼女は「実際どうなの?」と詰め寄り、好きな男性のタイプを彼に問われ、「押し切ってくれる人が好きだよ」と訴え続けた。彼からは、日付をまたいだ後ようやく「付き合ってください」の言葉が。

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