「なでしこ」「ミタ」の次は「おコメの女」…松嶋菜々子“3度目のブレイク”なるか? 最大のライバルは同じく「東京国税局」を舞台に“カネと欲望”を描いた邦画の金字塔
複雑国税事案を扱う
俳優の松嶋菜々子(52)が、来年1月8日スタートのテレビ朝日「おコメの女―国税局資料調査課・雑国室―」で9年ぶりの主演に加え、同局の連続ドラマ初主演を飾る。
脚本はオリジナルで、東京国税局を舞台にした勧善懲悪の物語だ。脱税に関する情報収集や調査能力に長け、脱税者からは「マルサ(査察部)より怖い」といわれる資料調査課、通称「コメ」内に、松嶋演じる主人公・米田正子(よねだ・せいこ)が「複雑国税事案処理室」(通称「ザッコク」)を新設する。新潟県出身の米田の信条は「正しく集めて、正しく使う」。そして「三度のメシよりコメが好き」なのだという。
「ザッコク」は「コメ」が扱わない厄介な事案を調査、解決。米田が個性派の国税調査官メンバーたちを率い、「うそも金も見逃さない」という信念で時にシニカルに悪徳脱税者たちを成敗する社会派のエンターテインメント作品だという。
公開されたイメージカットで松嶋は、眼鏡姿にバッサリとカットしたショートヘア姿。ブツブツと独り言をつぶやく癖があるという設定で、脇を固める個性派メンバー役として、今年のNHK・紅白歌合戦に初出場を果たす5人組ボーカルダンスユニット・M!LKのメンバー・佐野勇斗(27)、元欅坂46の長濱ねる(27)、ベテラン俳優の高橋克実(64)らの出演が発表されている。
「刑事ドラマでも、刑事が事件を捜査するという設定だけでは目新しさに欠けることもあり、防犯カメラの追跡を行うSSBC(捜査支援分析センター)など、異色の部署にスポットを当てる作品や企画が増えています。国税局を舞台にする場合、脱税者へのガサ入れがメインとなるマルサを描くとすると、過去の作品とかぶってしまい、なかなか新しさが出にくい。その点、実在する資料調査課の中に、ザッコクなるネーミングで、複雑な脱税事案を扱う架空の部署を設定するのは新鮮な感じがします」(放送担当記者)
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