「M-1」新王者を徹底予想 5年連続「真空ジェシカ」か、3年連続「ヤーレンズ」か、2組の“ダークホース”とは

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決勝進出の9組を紹介

 昨年末に行われた「M-1グランプリ2024」は、令和ロマンが史上初の連覇を成し遂げるという衝撃的な結果に終わった。令和ロマンの高比良くるまは『漫才過剰考察』という漫才を徹底的に分析した著書を出したことでも知られている。彼のような分析キャラの芸人が「M-1」を見事に“攻略”してみせたことは、新しい時代の到来を感じさせた。【ラリー遠田/お笑い評論家】

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 毎年、厳しい予選をくぐり抜けた実力派の漫才師が激闘を繰り広げる「M-1」は、いまや国民的行事として多くの人に愛されている。今年もそんな「M-1」の季節がやってきた。

 12月4日に「M-1グランプリ2025」のファイナリストが発表された。予選を勝ち上がって決勝に駒を進めたのは、ドンデコルテ、エバース、ヨネダ2000、豪快キャプテン、ヤーレンズ、真空ジェシカ、めぞん、ママタルト、たくろうの9組。ここに敗者復活戦の勝者を加えた10組が、21日に行われる決勝に臨むことになる。ファイナリストの顔ぶれを紹介しつつ、今年の見どころについて解説する。

 優勝候補の筆頭と言えるのが、5年連続の決勝進出を果たした真空ジェシカだ。昨年は決勝で3位という過去最高の結果に終わった。川北茂澄の切れ味鋭いボケに定評があるコンビだが、最近では漫才の構成力にも磨きがかかっていて、ますますスキのない存在になっている。

 そんな真空ジェシカに続く有力候補と言えるのが、ヤーレンズ、エバース、ママタルトの3組。彼らは昨年に続いて決勝に進んでいる。中でもヤーレンズは2023年から3年連続の決勝進出であり、2023年には準優勝を果たしている。「M-1」の戦い方をわかっているコンビだと言える。

 エバースは昨年の決勝で4位に入っただけでなく、2024年に「NHK新人お笑い大賞」優勝、2025年に「ABCお笑いグランプリ」優勝とほかの賞レースでも結果を出していて、波に乗っている。ママタルトは、巨漢の大鶴肥満と長ツッコミの檜原洋平のコンビネーションを売りにしている。

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