「M-1」新王者を徹底予想 5年連続「真空ジェシカ」か、3年連続「ヤーレンズ」か、2組の“ダークホース”とは

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注目の敗者復活戦

 2022年大会以来、3年ぶりの決勝進出を果たしたのが女性コンビのヨネダ2000。独特のナンセンスな漫才には定評があり、誰とも重ならないその芸風は今年の決勝でも輝いて見えるだろう。

 初めて決勝に進むのがドンデコルテ、豪快キャプテン、めぞん、たくろうの4組。ドンデコルテの渡辺銀次と豪快キャプテンの山下ギャンブルゴリラは、それぞれキャラクターとしての魅力にあふれている。一度見たら忘れられない存在感があり、初めて見たときのインパクトは強い。この2組は今大会のダークホースである。

 めぞんは、ボケ担当の吉野おいなり君の熱い語り口が印象的なコンビ。吉野は人気YouTubeチャンネル「板橋ハウス」のメンバーとしても知られていて、YouTuberとしても成功している異色の経歴の持ち主だ。たくろうは赤木裕のやたらとおどおどした挙動不審キャラを生かした漫才を売りにしている。どちらも独自のスタイルを確立していて、決勝の舞台でも安定感のあるパフォーマンスが期待できる。

 さらに、決勝当日に行われる敗者復活戦で誰が勝ち上がるかというのにも注目だ。敗者復活戦は観客審査と芸人審査を組み合わせた形で行われるため、審査の傾向が読みづらい。当日の会場を最も沸かせた芸人が復活のチャンスをつかむことになるだろう。

 どんなにお笑いに精通している人でも、「M-1」の結果だけは予想できない。果たして今年はどんなドラマが待ち受けているのだろうか。

ラリー遠田(らりー・とおだ)
1979年、愛知県名古屋市生まれ。東京大学文学部卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家・ライター、お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など多岐にわたる活動を行っている。お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務めた。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)、『松本人志とお笑いとテレビ』(中公新書ラクレ)など著書多数。

デイリー新潮編集部

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