北海道や九州在住のアシスタントがリモートで作業…「代紋TAKE2」の漫画家・渡辺潤さんが語る「それでもペン入れだけはデジタル化しない」理由

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 近年、漫画のアナログ原稿に芸術的な価値が認められつつあり、各地の美術館やデパートなどで漫画家の原画展が開催されている。その一方で、漫画の制作現場ではデジタル化が進んでいる。一説によると、すべての工程をアナログで行っている漫画家はほとんどおらず、約98%もの漫画家がデジタルで原稿を制作しているといわれている。

 そのため、今なおアナログで原稿を描いている漫画家は苦労が絶えないという。網点や模様などを表現するために使うスクリーントーンが廃番になっていたり、パソコンでしか漫画を描いたことがない若手漫画家も増えたりしていて、アナログの作業ができるアシスタントの確保が困難な状況にあるといわれる。...

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